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2006年3月17日 (金)

さらば、リューター

Power SPLEXこそ本物にして唯一の細密研磨用ホビーツールだ。

Powersplex

一般的にこの手のツールとしてまず出てくるリューターとの決定的な違いは、スプレックスシリーズが回転ではなく往復運動をしてくれる点に尽きる。
つまり手でヤスリを持って磨くのと全く同じやりかたで研磨できる。

ここで話題をリューターに移すと、リューターを使ったことが無い人はあれをいかにも便利そうに思っているかも知れないが、それはとんでもない間違いである。あれほど神経質で一瞬たりとも油断できないモーターツールも数少ない。まだエンドミルの方がよっぽど易しい。モーターの回転をそのまんま流用した知恵もひねりもない回転運動なので、コンマ何秒でも気を抜くと1万rpmだとか1万4000rpmだとかの猛烈に速い回転運動そのまんまにチップがダーッと猛ダッシュかましてしまうのだ。折角の加工物の表面にチップの走った傷跡一丁あがりである。茫然自失のユーザーもお一人様出来上がりだ。

冷静に考えてみれば、リューターとはチップを同一方向に回転させ続ける、もともと走るような運動をしているんだから走らない方がおかしいのである。

しかもこのチップが走るのを抑えるために最適な力の加え加減は、加工物にチップが当たっている場所と回転軸中心からの距離によって無段階で異なる(てこの原理に照らして当然の事)ため、力の加えすぎで逆ブレを起こすことも大変多い。このため素人がリューターを使うと、力が足りなかったり加えすぎたりを繰り返し、チップが加工物の表面で超高速盆踊り状態になることも日常茶飯事だ。

リューターとは素人が楽する工具じゃなくて熟練工が使うモンなのである。電動ドライバー程度に思っている人間が買うと、早晩産廃になるかヤフオク行きがオチである。ちなみに電動ドライバーもド素人が使うとネジをナメまくるので気をつけた方がいい。

話をスプレックスに戻すと、スプレックスの場合、回転ではないので絶対に走っていかない。おまけに手がけのヤスリと違って手ブレのな い完全一直線上を往復する完璧な往復運動(手がけのヤスリでこれを実現しようと思ったら意外とハイレベルなウデがいる。普通にやるとどうしてもごく微妙なカーブとなってしまう)なので、ヤスリのとんでもない手練で ない限り手がけでヤスリをかけるより綺麗に削れる。しかも手がけのヤスリは軽く当てていたら出来上がる頃にはジジイになってしまうが、スプレックスならほ んの軽く当てるだけでも回数勝負で削れて行くため微調整が簡単だ。このため、スプレックスを使うと驚くほど簡単に、しかも速く、思い通りに削ったり磨いた りすることができる。

東急HANDSでプロクソンのリューターを買おうとしているそこのあなた、悪いことは云わない。三日でゴミになるからやめときなさい。プロでもないのにリューターの使い方に熟練するほど暇じゃない筈だ。プロがリューターでグラスに描いた飾り文字に騙されてはいけない。

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