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2006年3月21日 (火)

勝者の歴史

勝者の歴史だけが残る。

敗者のドラマなど後の世には残らない。

サッカーワールドカップ 第1回優勝国 ウルグアイ

ウルグアイなのである。

ブラジルでもアルゼンチンでもドイツでもない。この時、ヨーロッパの強豪国がワールドカップをバカにして出場さえしなかった事はまず語られない。
イングランドなどは当時イングランドはこのような下等なイベントには未来永劫参加しないとまで吠えまくっていた。

残ったのは「ウルグアイ優勝」の実績。

この時イングランドが見せたサッカー発祥の国としての誇りは、現在豆知識として酒でも飲みながら笑い話として語られる程度のものにしかなっていない。後の世には勝てなかった奴の遠吠えとしか残らないのだ。

残るのはいつも勝者の歴史である。敗者が演じた筈のドラマは顧みられないのだ。

だから、第1回WBCにおける日本の勝利を韓国で「棚ぼたの日本がばつの悪い優勝」とか「6勝1敗の我が国が5勝3敗の日本の下なのはおかしなルールだ」とか悔し紛れに報じても、そんな絵に描いて額に飾ったような負け犬の遠吠えなど、決して後の世には残らない。

それどころか、WBCを見た人間なら知っている筈だ。
幾らニギらされたのか知らんが、Americanな愛国心に溢れたアメリカ人の審判が、日本戦ではタッチアップによる日本の得点を、前代未聞の一度下った判定を覆して得点無効のアウトにし(ちなみにベースボールとはルールブック上は一度下った判定は決して覆らない事になっているスポーツだ)、メキシコ戦ではメキシコのポール直撃ホームランを二塁打にするなど、当のアメリカでさえヒンシュクの声が上がったほど裏隠しコマンドを連発。対戦表も決勝まで強豪にして優勝候補のキューバやドミニカ共和国とアメリカが対戦しない組み合わせの、周到にアメリカが勝つために用意された大会だった事を。

その舞台で日本は勝ったのだ。ここまでえげつないやり方でなかったら、あからさますぎる故意の誤審にメヒコなめんなゴルァ!!!と怒り狂って意地を見せたメキシコに打ち砕かれ半泣きで引き上げて行ったメジャーリーガー達にもう少し同情の声も上がっただろうほど、アメリカのやり方は露骨だった。ちなみに日本の抑えのエースとして大いに貢献し、優勝のマウンドにもいたメジャーリーガー大塚は、今回チームから「日本のナショナルチームに加わる事は許さん」と指示されたのを「参加しなかったら人生に悔いが残る」と振り切って参加した。大塚が最終回の歴史的なマウンドに立つことになったのはまさに神 (いるなら)思し召した当然のご褒美だと思うのだが、このチームオーダーを偶然視する奴は病気だ。松井が参加しなかったのもがあるニューヨークヤンキースとは、ベーブ・ルースのホームランを増やすためにヤンキースタジアムのライトスタンドをレフトスタンドよりあからまさに近く作る豪快なイカサマやらかして平気な顔してる球団だぜ?勝つためには何でもやるから強かったわけ。なんだかんだ文句つけられても優勝したモン勝ちだであることを一番よく知っていたのがYankeesで、それを最も徹底していた球団だから黄金時代も築いたし、名門になれた。Yankeesの不滅のバッターみたいに思われてるベーブ・ルースだって実はRed Soxから無理矢理引き抜いた選手だ。それでも勝てば官軍。一事が万事その調子だ。松井が「WBC参加辞退」を表明したとき、Yankeesのオーナーであるジョージ・スタインブレーナーはすぐさまオーナー室に松井を直々に呼んで満面の笑みを浮かべながら握手して肩を叩いた。一般的な日本人が乙女のように暢気に信じているほどアメリカはFAIRな国ではない。それどころか「強くて格好いい正義の味方USA」を実現するためならどんなことでもやる国だ。だから今回はとてもアメリカらしかったのである。

それら、主役級のイカサマ審判から果ては大塚へのせこいチームオーダーまで、全て敗者の演じたドラマであり、アメリカは決勝にも残れなかったその他大勢のうちの1人に過ぎない。韓国ももちろんその他大勢の1人だ。騒げば騒ぐほど負け犬の遠吠え。対して大塚のフォークにキューバ最後のバッターのバットが空を切り大塚が両こぶしを天高く突き上げるシーンは、10年後も30年後も、ずっと流れ続けるのである。

私は中高のクラスメートのせいか流行りの嫌韓流でも何でもないどころか今でもむしろ韓国に好意的なお目出たい奴だが、韓国のこの口汚い捨て台詞は上記の通りまるで無効な上に、韓国がいかに口惜しかったかを暴露しているだけの実に分かりやすい墓穴なので、なまじっかプライドとかの類が大好きな国だけに誇りがあるならつまんない捨て台詞はやめておいた方が良かったぞと1人の隣人として忠告してあげたいところだ。

カイジも真っ青の仕込みをしてまで勝とうとしたアメリカでさえ、負けたことは素直に認めたのに。

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