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2006年4月 4日 (火)

浦島太郎が開けた箱

私にとってATOKはそんな感じだ。
使い出したばかりなので特殊な単語、たとえばax lightnessであるとかDURA-ACEであるとかCampagnoloであるとかは当然変換できないが、それでもFerrariやPorsche、Rolls-Royceまで当然のように変換してみせる。もちろんMercedesやVolkswagen、Audiなどのメジャーどころは当然入っている。ちなみにRENAULTであるとかPEUGEOTはあるがシトローエン(シトロエン)がないし、Lotusはあるのにランボルギーニは入っていないあたり開発者の趣味が垣間見えておもしろい。

そして当然ながらFirefoxは全然落ちない。たった1回しか落ちなかった。
落ちたときは「おお、やっぱり落ちるときは落ちるんや」と妙な感動があった。

Firefoxだけではない。私のPowerBook G4は何故か自動スリープ設定がうまく作動しない問題が前からあった。もともとスリープさせない人間なので放っておいたが、VJEのせいだと分かった。ATOKに換えたらちゃんと自動スリープが設定通り作動するようになったのだ。たかがIMがこれほど各部の作動に影響を与えていたとは意外だったほど、あちこちの大小不具合が解消され、原因がVJEにあった事が判明した。

分かってみて、湧いたのは怒りではなく憐憫に近い感情だった。そうか、VJEよ。お前にはずいぶん無理をさせてきたんだなァ、と。今まで老骨に鞭打って働かせてすまなかったよ、と。

VJEの変換に不満はなかったが、最新のATOKは比較にならない仕事をする。もちろんことえりなど論外だ。VJEは十分な仕事をするのだがATOKが図抜けている。いわゆる「貴社の記者が汽車で帰社した」を一発変換できる能力を持っているのだ。

私がパソコンを使い始めた頃このくらい完成度の高いIMがあったなら、もうちょっと長文で連文節変換する癖も付いただろうと思うと複雑な心境だ。

「進歩はいつも遅すぎる」by アルフレード(ニューシネマパラダイス)

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