Continental Competition
図抜けて良く転がる。ここ一発、とにかく「速く」走りたい時に向いている。
- 乗り心地は結構いい。
- 軽くはない。計ってみるとほとんど公表値より少しだけ重い。
- 実に良く転がる。転がり抵抗のレベルが、他のタイヤと次元が違う感じ。
- トレッドの素材がとにかく柔らかく、物凄いスピードで減る。1500kmも走ればそろそろ赤信号。
- トレッドに使われている素材の関係だろうが、日焼けに凄く弱くてすぐバッキバキに割れてくる。屋外保存など論外。
- 接地感が希薄。なんだか浮いてるような感じ。
- やたら太い。22cで他社の24c、19cで他社の21c相当の実質太さに見える。
- ケーシングが硬いせいだと思われるが、ハンドメイド系のタイヤには珍しく12barまでの高圧に耐える。パンパンの高圧にすると、ハンドリングは神経質になるがウソみたいにコッロコロ転がる。
- パンクはあまりしない方に分類出来ると思う。
クリテリウム的な、集団でダーっと走ったり曲がったりを繰り返す用途の場合、このタイヤよりもVELOFLEXのRECORDであるとかServizio
Corseの方がまだ強いと思う。RECORDがコーナリングに強いのではない。たぶん絶対的なグリップならCompetitionの22とRECORDで比べてRECORDが劣る。それでもCompetitionの接地感の希薄さでハードブレーキングや強いGで曲がろうとす
るコーナリングは正直ちょっと恐い。それでも、あの機材オタクたるヤン・ウルリッヒが愛用していたりするのはとてもよく分かる。転がりが異常にいいので使うとクセになるのだ。
明らかに転がりが変わるので、Competitionを一度使うと安いタイヤに戻るのはけっこう難しい。なんかブレーキ引きずってんじゃねえかと思うくらい変わるからだ。(実は本当にブレーキを引きずって走っていた事が通算3回くらいあるのであまり洒落にならんのだが)
堅めのケーシングにとにかく柔らかいコンパウンドで性能を出しているのが良くも悪くもこのタイヤを特徴づけていて、この考え方の高級チューブラーはこいつしかないと思う。寿命が短い上に高いが、何でもいいからとにかくタイム!な人間にとっては答えの一つだ。この「タイム」がポイント。順位レースじゃなくてタイムレース向け。
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コメント
Continental Competition ですが、昨年は Vectran Breakerで重量減, さらに今年は Black Chili コンパウンド採用で転がり減と進化しているようです。以前の公称重量は22cで275g程度でしたが,Vectran Breaker 採用時に重量が22cで-15g、さらに Black Chili 採用の今年度モデルは22cで実測240gを切る軽量と聞いています。
http://www.biketiresdirect.com/productdetail.asp?p=COCBC
http://www.probikekit.com/display.php?code=y1020
ところで,Black Chili 採用のクリンチャーの 4000S は 4000 比で AFM さんのデータでも転がりが120psi時で23%程度減っており、元々高圧時は最上級の転がり抵抗の小さかった Competition は Black Chili コンパウンド採用で重量の軽さも相まってそれこそトラック用タイヤレベルで転がるように思うのですが、違いは感じましたでしょうか?それとも,12barとか高圧で乗るとあんまり変わらないものなんでしょうか?
もう一つ,コーナー性能や乗り心地を改善するために,前輪に Competition 19c を 12bar で,後輪に Servizio Corse 20c を 8bar 程度で貼るというようなことをすると,転がりの差からタイヤの良さがスポイルされたりするでしょうか?
投稿: info_tyre | 2007年7月15日 (日) 12:12