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2006年5月 8日 (月)

TUFO S3 Lite <215g

東欧で独特の個性的なタイヤを作り続けているTUFO製チューブラーチューブレスタイヤである。

S3215g

ホイールはWH-7801 carbon

TUFOのチューブラータイヤは内部構造がちょっと変わっていて、ケーシングとチューブが一体化されている実質チューブレスタイヤだ。この構造のタイヤを生産しているのは現在TUFOだけである。この構造のためTUFOのタイヤはパンク修理は基本的に無理。…と書くと「ええええ」と思う人は多いかも知れないが、私はパンク修理を一切やらないのでこの潔さむしろ気に入っている。

「何ともったいない」と思う人がいるかも知れないが、チューブだけ入れ替えられるクリンチャータイヤならいざ知らず、チューブラータイヤの場合、修理する意味があるタイヤはあんまりないのだ。

まず、安物の場合、修理する時間と手間を考えたら経済的に明らかに損。その安物は直してまで使うほどの逸品ではない。

そして高級品の場合、非常に薄いトレッドやケーシングそしてペラペラの極薄チューブで限界の性能を追求している物がほとんどなので、修理した部分がどうしても歪みを産んで、修理しても元の性能には戻らない。そして性能を求めて高級品を買ったクセして歪んでもいいなら初めからチョイスを誤っている。背伸びすんな。

以上のような理由で、直す意味があるチューブラータイヤなんてほとんどないのだ。

パンク話が先行したが、話をS3 Lite <215g自身に戻すと

  • 空気が全然漏れない。このタイヤの場合、10bar入れておいて2週間で1bar下がらない。「走ればいい」と思っている人間(がこの決して安物ではないタイヤを買うかどうか疑問ではあるが)なら1ヶ月放置しても全然問題ない。
  • 真円度が大変高い。これはTUFOタイヤに共通する美点である。ローラーをやるとよく分かる。
  • 猛烈な高圧に耐える。モデルによって多小差があるが、このS3 Lite <215gは推奨で最高15barまで。実際は17bar入れても何ともない。(そんなに入れて意味があるかどうかは別)このため空気圧によって乗り味を変えられる範囲が大変広い。私の体重では11bar以上入れてもハンドリングが神経質になりすぎるだけでメリットらしいメリットはなかった。
  • 21cだが、18cのTUFOタイヤに比べて明らかに転がり抵抗が少ない。特に一般道での転がり抵抗の少なさは歴然としている。
  • S3 Lite系に共通するのだが、重量のサバ読みが少ない。だいたい表示通りか、下回っていることも良くある。
  • 踏み抜きパンクにはメチャクチャ弱い。一発で逝く。このタイヤで悪路を走るのは100円玉を蒔きながら走るのに近い。
  • トレッドが薄いので仕方ないが、寿命は短い。2000km走るのはチャレンジャー。

寿命以外はいい感じなのだが、結構微妙な位置づけのタイヤだと思う。確かに21cで215gは相当に軽いのだが、Continental Competitionのようにびっくりするほどコロコロ転がるとか、VELOFLEXのServizio Corseのようにコーナーで路面に貼り付いてるようなグリップ感があるとか、その手の凄い飛び道具は持っていない。同じTUFOならS3 Lite <135gかElite <120gの方が、ズンと高いが「ここ一発用」として遙かに徹底している。500km走ることすらやめた方がいいこの2本だが、本気で勝負かけるなら覚悟完了の一本だ。

もっとも、性格的に極端なところがないので「TUFOの軽量タイヤってどんなもんかなー」と体験してみたい人にはS3 Lite<215gが一番お勧めだと思う。これくらいから軽量タイヤの軽さのなんたるかを体感できるし、これ以上軽い奴は本当に寿命が激短くてホイールセットを幾つも持っている人でないともったいない。

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