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2006年6月22日 (木)

第二のスルーアクスル

以前にも書いたCampagnoloの新しいクランクだが、内部的には少々面白くてこんな形式らしい。

Campa2007cranks2

名前はULTRA TORQUE SYSTEM

実物はこんな感じ

Campa2007_campagnoloultratorque1

だ。

真ん中で割ってしまうのは一見シンメトリーでよさげに見えるが構造的に見れば「真ん中で切ったパイプをわざわざ繋ぎ直している」わけで利点が無い(強度的には初めから1本の方が良い。当然だ)ように思われるのでぶっちゃけ些か首を傾げざるを得ない仕様なのだが、とにかくこんな風になったのは事実だ。
一応Campagnoloの当社比では従前あれほど拘ってきたスクエアテーパーBBに比べて強度アップ&重量減を実現しているそうだ。

こんな不可思議な形になった理由。

第一にはどう見ても

「このCampagnolo様がシマノの猿真似をする」のが自分で許せなかった。

第二に

シマノのHOLLOWTECH IIで幾例か報告されている「左クランクが走行中にボロッと抜け落ちてクラッシュ」が起きないように考えた。

そんなところだろう。このHOLLOWTECH IIの左クランク抜けは意外な盲点で、HOLLOWTECH II形式のクランクは抜け落ちるほど緩んでしまう直前までけっこう普通に走れてしまうことに由来する。あの2本のネジにはトルクがほとんどかからない(だからあんな細いネジ2本の対向締めでクランクが支えられる)ので、緩んでいても強度としては下がらないからだ。

なまじっか強固な一体型なのが災いした、昔ならあり得ない故障。

レースで名声を築いたCampagnoloとしては、走行中のプロレーサーのCampagnolo製クランクが抜け落ちそれが世界に報道されるような事態は絶対に避けたかったに違いない。

別にSHIMANOも抜け放題を放置しているわけではなくて、実はHOLLOWTECH II形式のクランクは2005年途中から抜け落ち事故防止用の部品が新たに加わっているのだが、そのことがアナウンスされていないのがちょっと気になる。マスプロ製品お馴染みの「製品の改善のために予告なしに仕様を変更することがあります」なのだが、安全性に関わる部分だけに、企業の態度としてどうなのかな。

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コメント

シャフトの嵌合部分は、田宮模型の往年のシャフトドライブ4WD、「ホットショット」のベベルギヤを思わせますね・・・。ガタがでないか心配だな~。

投稿: noriyuri2006 | 2006年6月22日 (木) 21:35

なんでも中央で嵌合させたあと10mmのアレンキーで締め上げて結合する方式だそうです。

日本でも、今月発売の雑誌に載る形で正式発表されてますね。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年6月23日 (金) 13:19

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