蕨餅に學ぶ
京都で和菓子。
私なら中村軒だ。桂離宮の傍にある。
けっこう前に、京都を舞台に主人公の父親として仮面ライダー(藤岡弘)が和菓子職人で登場するNHK朝の連ドラがあったのを覚えているが、あのドラマの元ネタになったような老舗の和菓子屋である。
ただし創業は明治で、500年の歴史があったりはしない。桂離宮のすぐ横にあるからではないと思うが宮家御用達。だが、過激派の皆さんは頼むから皇族に連なる者皆死すべし等と爆破しないように。あくまでただの菓子屋である。
中村軒が凄いなと思うのは、凝った和菓子よりもむしろわらび餅のようなありふれた菓子を食べたときだ。もちの生地自体にしっかりとした地味があり、ふりかけたきな粉で味を出しているような二流のわらび餅とはまさに「ひと味もふた味も」違う。ありきたりな表現で申し訳ないが、基本からきっちりと、全てのステップにおいて手を抜かずに作ってあるのだと思う。
「獅子搏兎」なのだろうね。見習いたいものだ。
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