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2006年7月18日 (火)

十戒

サドル選択で間違いのないこと

  1. どんなサドルにも「相性」があり、走りのスタイル及び体格とサドルの相性には密接な関係がある。サドルは体格とライディングスタイルに応じて決めるべきもので、ポタリング(自転車散歩の事らしい)ライダーでさえ、あまりに見た目とか雰囲気に偏るといよいよ自転車散歩にさえ支障を来すだろう。
  2. 「売れているサドル」「わたしに合うサドル」は因果関係がない。万人から好評なサドルとは、ほとんどの場合「万人にほどほど」であって「万人にベスト」ではない。個々人にベストの形を追求すると万人受けは無理だからだ。本当に自分にバチッと合うサドルを捜したい場合、賛否両論が極端なサドルの中から見つかる可能性の方がずっと高い。
  3. 上記2の理由で、他人の感想を参考にしすぎると本来自分に合うはずのサドルをみすみす退けてしまう愚を犯す。問題は赤の他人様にそのサドルが合うかどうかなんぞではなく自分に合うかどうかである事を最後まで忘れてはいけない。
  4. 高いサドルとは単に価格が高いサドルであり「高いサドル=良いサドル」ではない。
  5. 横から見てフラットなサドルはルーズな前後位置使用を可能にするが、逆にセッティングが間違っていても取りあえず座れ走れてしまうので、最適位置からずれたまま使い続け「やっぱりイマイチだった」になる罠にはまりやすい。
  6. 横から見て湾曲しているサドルは前後位置も前・後傾角度も大変シビアであることが多く、セッティングを本格的にハズすと10km走ることさえ難しくなってしまうので、単なるセッティングミスで放り出す確率は高く、セッティング作業の手間を厭わない人間でないと扱いきれない可能性大。逆に、セッティングがおかしいと乗っていられないのでセッティングの間違いが明瞭に分かる。
  7. 根本的に自分のサドルポジションさえ出ていない人間にサドルの善し悪しの判断は難しく「巡り巡って実はそれが一番だった」となってしまう事も充分あり得る。
  8. 穴あきサドルの方が、穴なしサドルより相性がシビアになる。腹腔臓器への圧迫を減らして長時間ライドを可能にするための穴あきサドルだが、荷重を受け持つ面積自体は減ることになるので荷重がかかる部分は穴がないものより強く掛かるからだ。
  9. 幅の広い狭いとの相性は体格、特に骨盤の幅や形に大きく依存し、広いことが必ずしも乗り心地のよさを約束するわけではない。幅が広すぎるサドルを使うと股関節の動きを邪魔してしまい、股関節にけっこう重大な故障を発生する事もある。
  10. 連続100km走ることが出来るサドルを見つけたらそれは間違いなく「当たり」で、それ以上のものをなどと考え始めると捜すのは容易ではなく、徳川埋蔵金を本気で発掘しようとしているのに近くなってくる。

「間違いだらけのサドル選び」などと評論家ヅラして述べるつもりは毛頭ない。結局サドルは実際に乗ってみないと分からないに尽きると思うからだ。それを考慮してか、所定の会費を払うことで「サドルの自車取り付け試乗」が可能にしているようなお店も少数ながら存在する。

何かうまい方法はないものかなあと思うが、金が絡む話でもある(どのメーカーも自分とこのサドルが売れさえすれば問題ない)ので、結局「誰しも自分にピッタリのサドルを見つけようと思ったらお金と運が必要」なのかも知れない。

なお、私は実は Selle SMPサドルの外観は嫌いである。あの鷲の嘴のような形はおよそ美しくないと思っている。それはもう「許せない」に近いくらい嫌いだ。Selle Italia SLRであるとかの機能美系には比べるべくもなく、同じヘンテコデザイン系でもSelle Italia SLCあたりとは比較にならないくらい不格好だと思っている。でもこの許せないサドルが結局最高だった。見た目でサドルを選ぶ人間だったら今もサドルの堂々巡りが続いているに違いない。答えが初めから選択肢に入っていないのだから。

ところで、サドルの美醜を気にする人が忘れがちな重要ポイント。

ライダーが乗っている時で傍目にサドルが見えるのはダンシングの時くらいであり、それでもライダー自身の美醜の方が100倍以上目立つ。

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コメント

SLR使ってます。重量と快適性のバランスを考えると確かに逸品だと思います。一度fizi:kアリオネを評判に押されて買ったものの、自分の腰には合わずセンチュリーライド1回でヤフオク行きになりました。通勤バイクにはfizi:kロンディネを使っていますが、これは大当たりでした。回転系の乗り方もできるし、サドル後方に座れば高級ソファーに。100km以上快適に走れます。8月納車のバイクにはAx-lightnessアポロを重量と見た目でチョイスしましたが、合わなかった場合ロンディネで乗るでしょう。ベストなサドル探しは、ホントに徳川埋蔵金を探す心境ですね。

投稿: noriyuri2006 | 2006年7月18日 (火) 00:45

noriyuri2006さん毎度どうもです。
チームが変わりスポンサーが変わってもサドルだけは換えないレーサーが沢山いるあたりもサドル選びの難しさを象徴していると思います。上から他の皮を張り付けて無理矢理別のサドルに見せかけたり素性を隠したりしますからね。

ランス・アームストロングも現役最後まで絶対にサドルをサンマルコのコンコールライト以外に換えさせなかったのはランスにまつわる逸話の一つです。最後のツール・ド・フランスになった2005年などはBontragerの皮だけコンコールライトの上から貼った無理矢理なサドルが登場してました。今年に入ってBontragerは遂にサンマルコからコンコールライト製造権を買ったのか「クラシック」と名付けられたコンコールライトそっくりのサドルがBontragerブランド正式デビューしてます。

サドルに関しては「こんなもんでいいや」と思っている、サドルに拘らない人が案外幸せものなんです。実はそのサドルは“当たり”であって。不具合がなければ誰も金や手間を掛けてサドルを取っ替え引っ替えしません。こんなもんでいいやと思えるサドルがあることとは、当たりサドルを引いたこととイコールです。

サドルを交換すること自体が好きになってしまったような人はまた別の視点なのでしょうが。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年7月18日 (火) 13:16

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