17番目の怪
WH-7801(-carbon)のハブは、前述の通り5/32のベアリングを片側16球×2の32球使用している。
が、シマノハブのお約束(?)で、規定数入れてもけっこう隙間がある。それを眺めていて、ふと
「もう1個入るんじゃねえか?」
そう思った。
入れてみた。
入る。
全然問題なく組み上がる。17球×2の34球でもバッチリ組み上がってしまう。球当たりも何ら問題ない。
これはちょっとびっくりした。
あんまり自然に入るものだから何度も球数を数え直し、元が32球である事もしつこく数え直してしまい、時間を相当無駄遣いした。そして確かに取り出したのは32球だった。34球ではない。片側17球×2状態があまりに自然だったものだから、しつこく確かめた上で、純正から増やしても意味は無かろう(むしろ害がある?)と結論し最終的に32球で組み上げた。
この1球分の隙間は何か意味があるのだろうか?
素人が設計した訳じゃあるまいし、そも7800からわざわざベアリングのサイズも数も設計変更したハブなのだから、手抜かりだったり何かのシャレだったりしないのは間違いない。
謎が謎を呼ぶ7801ハブである。
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コメント
是非とも32球の謎を解明してください!
先陣を切って人ばし…インプレを期待します。
投稿: RA3 | 2006年8月27日 (日) 23:49
RA3さん、はじめまして。
これからもよろしくお願いします。
正直なところ私自身試してみたい気持ちがあるのは確かです。
しかし、
Si3N4ベアリングは必要数しか購入していない。
同、私がお願いしている購入先は4個やそこらでは購入できない。
私が試してみてもそもそも違いや理由を調べる方法がない。
の理由により、仮に試すとしても半年とか1年先の話になります。
セラミックベアリングボールの場合、ステンレスやクロームのものと違って割れるような使い方をしない限り寿命が桁違いに長いので、入れ替える必要も基本的にありません。当分はないものとお考え下さい。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年8月28日 (月) 20:06
毎度です。
ボールを増やして普通に組めてしまうのはまさに「怪」ですね。
こんなことを書かれると、TEMPESTII Carbonを買おうと思っていたのに、WH-7801Carbonにセラミックボール17個を入れてみたくなるじゃないですか!!
うぬぬ・・・
こちらのベアリング屋は1個でも売ってもらえるので、中途半端な数でも実現しやすいのです。
TEMPESTII CARBONを買う資金でWH-7801Carbon+セラミックボール68個を買ってもお釣りが来るのですが、
外周の軽さと空力、どちらを選ぶか、ですね。
里子に出せるものをとことん引き払って、両方・・・はさすがに資金的に無理ですね。
投稿: Carbon_Cloth | 2006年8月29日 (火) 10:50
Carbon_Clothさん、まいどです。
間違いなく、走って楽しいのはTEMPESTII CARBONでしょう。58mmリムハイトのホイールで45km/h連続走行は気持ちいいと思いますよ。50mmでも既に気持ちいいのですから。
7801のいいところはとにかく普通であることと登りの反応の良さと、弄り甲斐でしょうね。7801ハブ、15mmの薄型レンチが2本ないと玉押し調整できないのはどうかと思いますけど、それ以外は整備もしやすいし良く回るいいハブだと思います。EASTONは例の「客は一切触るな。店も認定を受けた店が、決められた内容だけ触るのを許可する。部品単品供給はしない」の縛りで知られる純潔主義ですから、機材を弄りたくなるタイプの人にはちょっとアレでしょうね。逆に動けばいいんだYo!な人にはこれでいいのだと思います。
7801-carbonはノーマルホイールとしての総合力でこれを超えるモノはないと確信しています。コストパフォーマンスや整備性、特別な向き不向きがないことも含め、2006年のホイールの頂点に立っていると思います。逆に、最高ではあっても普通のホイールである出自から抜けられない面はありますが。タイムトライアルで使いたいとは思わないですし。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年8月29日 (火) 23:42
毎度です。
Dura Ace純正リテーナーが手元に届きましたので、そこからの考察を。
第一印象は、「こりゃリテーナー無しだと絶対ボール間に隙間開くぞ!」
てなところで、リテーナーありと無し両方を同じ球受け&球押しで使おうとしているので、リテーナー無しだと隙間が開いてしまうのだと思います。
カンパは使った事がないのですが、ボール部分はリテーナーありしかないのではないでしょうか?
もしそうであれば、カンパハブでは違和感は全く無い筈です。SHIMANOの場合、リテーナーありと無しの両方の純正ボールセットがあり、リテーナーありでもボールが入る大きさに球受け&球押しを設計してあり、おまけにデフォルトではリテーナー無しなので、余計に隙間が気になるだけなのだと思います。
WH-7801に関しても、純正のリテーナーがスモールパーツとして発売予定なのかもしれません。そう仮定すると、ボール間の隙間が大きい事は納得が行きます。
ボール数が増えているわけですから、当然リテーナーのセパレートリブ?も増えますので、より多くの「隙間」が必要になります。それでいて、ボールサイズが小さくなっているので、結果的にもう1個入ってしまう、ということでしょう。ですから、リテーナー無しでボールをもう1個増やしても問題ないと思われます。
もし、リテーナー無しのボールしか絶対に使わない、ということであれば、もっと球受け&球押しを小さく設計していたでしょう。
以上、純正リテーナーを見たところの考察でした。
投稿: Carbon_Cloth | 2006年8月30日 (水) 22:46
Carbon_Clothさん、まいどです。
「なるほど」の一言です。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年8月31日 (木) 00:08
以前シマノの人に聞いたのはグリス溜まりを設ける意味もあるとか。
玉を満タン入れると抱え込むグリスの量も減り特に
カップアンドコーンの場合は顕著になりがちなのだそうです。
投稿: 竹坊 | 2006年9月 6日 (水) 11:19
竹坊さん、はじめまして。
これからもよろしくおねがいします。
「ああーそうだったんですか」と思わされるお話でした。ありがとうございます。グリスを溜めておく余裕と聞くと確かにそう見えます。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年9月 6日 (水) 21:56
先日地元競輪選手の集うショップのオーナーとハブの話をしていたら、グリスのブレンドは企業秘密でおしえられないが玉を1つ抜くと回転が良くなると教えてくれました。それと同じ理由では隙間があるのでしょうか?
投稿: bigdog | 2006年11月16日 (木) 23:29