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2006年8月18日 (金)

安いか高いか ベアリングの話2

ベアリングの話、第二弾。

第一弾で「G3規格を通るセラミックボール」と書いたが、これは実は間違っている。今回のネタ振りのためにあえて放置したので正しいところを書きたい。

本当のところセラミックボール自体が既にJIS規格外で、G3だろうとG20だろうと100だろうと厳密には「G○規格のセラミックボール」は現状存在せず、あくまで

G○規格相当の セラミックボール

だそうだ。規格にないもので出来ているから「仮に通したと仮定して○○相当の精度」にしかならない。これは伝聞の伝聞ではなく私がベア リング屋さん直で聞いた話なので間違いないと思う。

ところで、こんな事まで素人の私にきっちり説明してくれたベアリング屋さんは、たまたま私が聞いた ところがイイ会社だっただけなのかも知れないが商品の正味で勝負しているのだなあと感心した。例えば「G5のセラミックボールです」と答えて何ら 問題ないわけである。現実にG5の規格を通るクオリティで作られているのだから。ましてや私は文句なしの素人である。実はJIS規格に含まれないなどと専門的な話 をしなくても問題が起きる可能性は今日地球に突然隕石が衝突して世界が滅ぶ確率といい勝負だ。しかしそこで

「セラミックボールは素材がJIS等級規格外ですか ら、あくまで相当品にしかなりませんがG5相当です」

ときっちり答えるのは商品の正味だけで勝負をしているから出来ることだ。貼ってある名前で勝負している会社には出来ない。コルナ ゴはジャイアント製カーボンパイプで作ってますと正直に宣言できていないし、ブランドケミカル会社が、我が社の製品は実はエーゼット製(ほとんどの人は聞いたこともない社名だと思うが、多種多様なケミカル類を製造しまたOEM供給している、半端な「ブランド」ケミカル会社よりずっと大きな企業だ)ですと正直に名乗った話は聞かない。正味よりも貼ってある名前で勝負しているからだ。その意味ではベアリング屋さんは正味だけで勝負しているし、顧客もジャイアント製コルナゴな商売やAZからOEMしてもらったオイルを自社容器に詰めて売る商売など通じない相手ばかりなのだろう。ここで余談になるがジャイアント製コルナゴの話をさせてもらうと、これでコルナゴの値打ちが下がると思っているなら浅はかで、むしろコルナゴカーボンフレームの品質の確かさを示しているとさえ思う。ジャイアントは自転車業界では間違いなくトップクラスのカーボンフレーム生産設備を持っていて、これはジャイアントの好き嫌いと無関係に現実だ。つまらぬプライドを振りかざした生半可な自社生産設備よりもよっぽどちゃんとした製品を作れるのは間違いない。より設計通りに作れる工場があるなら、場所にこだわらずそちらを使用する方が工業製品としては正しい、としか思えない。私もジャイアントが好きかと問われたらノーなのだけど、一般的ヨーロッパブランド好きユーザーが思っているよりもずっと地力があるのは間違いないのだ。TREKだって一部モデルがGIANT製なのを黙っているのは雑誌くらいである。

さて、話を元に戻す。

ベアリングに対する自転車ショップの対応は様々である。

純正品から換えるのは意味がないとするお店や純正品以外に換えてはいけないとする純血主義なお店もある。はたまたカートリッジベアリングをハイグレードなものに打ち換えたりシマノやカンパのベアリングをハイグレードな球に交換したり、果てはセラミックボールに交換 するサービスを提供しているショップまである。値段も良心的な価格のところからウン万円のところまで色々。カートリッジベアリングの場合は型番自体が分からないと値段も調べられないから、末端のベアリングに無知なユーザーの場合、価格は完全にブラックボックスである。高性能だから高いのだとショップに強弁されたら「そうなのか」と思って何ら不思議はない。だが、自転車のホイールに使う規格のカートリッジベアリングの打ち換えで万円以上の金を取れるならこれはかなりイイ商売だ。カートリッジベアリングの打ち換えなど私程度の腕でさえ工具があれば1日何十組余裕でやれる程度の作業だからだ。第一弾で書いたようにアメリカ製のセラミックベアリングは精度が低くて実は長所は「値段が安いこと」だったりする「安かろう悪かろう」製品がほとんどなのだが、末端のユーザーサイドから見れば「アメリカ製の高性能セラミックシールドベアリング」等と書かれると「そうなのか」と思ってこれまた何の不思議もないだろう。

セラミックまで行かなくても高精度なクローム球への交換をやっている店はちょくちょくあるが、このクローム球。さすがベアリング大国日本なのか現行JIS規格の上限等級であるG3のものでも驚くほど安い。78DURA-ACEのハブに使われているベアリングのサイズは3/16inchなのだが、このタマはG3でも1万個が2万5000円程度で手に入る。規格上の上限の製品でも1個3円しないわけだ(もっとも量産品の宿命で1万個買っても2万5000円なのに1000個で買うと5000円、500個3800円の100個2000円25個800円になってしまうような現象が起きるが)。DURA-ACEの7800ハブは14×2=28の前後で56球使用する。1万個と聞くと一見天文学的だが10セット交換すれば560個使用し100セット交換で5600個使用するのだから、ショップなら1万個単位で買っても問題ないだろうし変にケチって1000個買いすると17セットしか交換できない。
シマノのDURA-ACEグレード純正パーツが方輪分28個税込み296円ナリ。この純正球はグレードが公表されていないのだがG20相当説からG100相当説まで諸説あってあってはっきりしない。ただ、ベアリング屋さんの話を聞く限りではG20を使っている可能性はかなり低いと思う。プロの目では自転車のベアリングならG40やG60でも充分すぎるほどハイクオリティな選択で、ましてやセラミックベアリングなどまさに首をひねらざるを得ない選択のようだ。産業界の感覚ではセラミックベアリングとは過酷な環境で高負荷高回転を要求されたり凄い荷重に耐えなければならない環境で使ったりするためのものと思われていて、その目で見ると自転車の回転部など負荷は軽く回転数が低くて環境も良好な部類らしい。ジルコニア球などは2000度まで耐えるのがメリットだったりするのだから当然の話か。
それはさておき、個人でクロームのG3球を買って交換するとして、大変効率の悪い100個買いをしても純正比2倍を切る程度のコストアップでしかない。これはもうショップに頼んでいる場合ではない。ベアリング屋を捜して自分で買わない人はどうかしていると書いてもいいほどだし、バリバリの最高グレードでさえこの程度のコストアップだから、逆に純正を使う意味がないように思う。

セラミックボール派にしても

ハブ清掃
グリスアップ
セラミックボールへの球交換

と全く同じメニューでボールの詳細秘密前後3万円のお店もあれば、G5球使用を標榜して前後計5万円弱のお店もある。共にグリスは専用に調合したものを使用するそうだ。

「セラミックボールベアリング球の価格」

普通の人には縁遠い。
正直、私も素人なので想像さえ付かなかった。

ベアリング屋さんをあちこち捜したところ、G5等級相当の3/16セラミックボールが、最低注文数50からで1000までは1球単価150円で売って貰える事が分かった。クローム球の値段が最高グレードでも大量に買うことでもりもり安くなるのと比べるとさすがに高くて量よる価格低下割合も少ない(1000まで同じ単価であるなど)が、技術料込みの3万とか5万が飛び交う自転車ショップ価格とでは当然ながら劇的温度差があり、前述の通りDURA-ACE 7800ハブは前後で56球必要だから、G5相当の極めてハイグレードな窒化ケイ素セラミックボールに換装する無駄に贅沢な事をしてボール価格8400円だ。もちろん、ハブ清掃をタダでやるなどお店は潰れかねないから工賃は当然払うべきものだと思うし、このような非純正品への交換に必要な知識を集めるにはそれなりに時間もかかる事だし、お店としてやる以上はテストもしただろうし、人任せにすれば時間も浮くのだし、3万なり5万なりが安いか高いかは一概に評価できないと思う。私が自分で調べているのは、単に自分でやりたい性格なのが多分に作用している。だが、3万円のお店で「詳細は秘密」なのは何やらチチンプイプイ臭香ばしい臭いがしなくもないし、5万のお店などは相当真剣かつ入念な仕事をしてくれる事が期待できないとこの価格は厳しいと思う。

それはさておき、セラミックベアリングの場合グリスはフッ素系グリスが良いそうだ。このフッ素系グリスの使用についてもセラミックベアリングチューンをやっている店だとほとんどが秘密扱いなので書いておくが、エコラン関係ではセラミックベアリングとフッ素系グリスのコンビネーションは常識化しており秘密でも何でもなく、案外ベアリング屋さんも知っていたりする(考えてみれば知っていて不思議ではないね)。工賃込み3万円に比べると、G5の大変ハイグレードなセラミック球であっても自分で買えばフッ素系グリスの高級品を買ってたっぷりお釣りが来るし、そのグリスで何度もOHできる。なおCampagnoloの現行RECORDハブ(EURUS、NEUTRON以上のホイール共通。Fulcrumのracing1以上も共通)の場合、5/32球を15×2=30個の前後60個要する。ひとくちにセラミックと呼んでも実際はジルコニアであるとか窒化ケイ素であるとかアルミナであるとか幾つか種類があるが、自転車に使う場合は窒化ケイ素で良いようだ。ジルコニアを使っても問題はないだろうけど。

この手の情報は捜すと案外見つからず一カ所にまとめて書いてあることが少ないので、検討している人は参考にして貰えば幸いだ。

調べてみた私的感想としては

  • G3やG5の素晴らしくハイグレードなクローム球は、ベアリング屋から直接買うと普通にハブをOHする時に特に気色ばむことなく入れ替えて痛くも痒くもない値段で買える。
  • セラミックベアリングへの換装をショップに依頼するのは相当勇気が要る値段だが、自分で直接ベアリング屋からセラミックボールを買い付けるなら手が出ない値段ではない。

なお、ベアリングのプロはどちらにしても意義に首を傾げる話なのは第一弾の通りである。

追加情報

シマノ「7801」型番ハブのベアリングは、7800ハブ(単体及びコンプリート)までの3/16ではなく5/32のベアリングに変更されており、数も1車輪あたり14×2の28から16×2の32個になっている。

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コメント

毎度です。
セラミックボールG5相当で1個¥150-とは、ずいぶん安いベアリング屋を探し当てられたのですね。材質は窒化珪素でしょうか?
私の付き合いのあるベアリング屋は、最高グレードの窒化珪素球がG10で、値段も150円/個よりもう少し高い見積もりを出されました。
ただし、1個でも同じ値段ですが。
セラミックボールは自転車用ハブには意味があるのか?という問題は、
結局「自分の足に聞け」が正解だと思います。
たとえ計算上の効率云々が金属球と変わらないということであっても、
セラミックボールに換えて、踏み込んだときの感触が変われば、それはそれで意味のあることだと思います。
自転車は100%人力なので、精神的な面でのメリットも影響します。
モチベーションが上がれば速く走れるものです。
ただし、コストパフォーマンスが絡んでくると投降しないといけませんが・・・

投稿: Carbon_Cloth | 2006年8月18日 (金) 08:45

>私もジャイアントが好きかと問われたらノーなのだけど

この理由をお聞かせください

投稿: エノモト | 2006年8月18日 (金) 22:15

Carbon_Clothさん、まいどです。
本文中にあります通り窒化ケイ素です。
最初から窒化珪素に絞って捜しました。私も「これなら試せる」と思い、既に注文しております。

お書きの内容ですが、そのへんが第一弾で書いた

「そこまでやった」気持ちの問題

だと思ってます。

エノモトさん、はじめまして。
これからもよろしくお願いします。

良し悪しの話ならともかく、人の好みの理由を聞いてどうされたいのか私はとても不思議なのですが?

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年8月19日 (土) 10:36

ベアリングとは少し話がそれますが、ホイールの話を。
以前、ホイールでのステッカーを使ったハッタリのお話を書きましたが、EASTON TEMPESTII CARBONのロゴもシールのようですね。
あの大げさな「EASTON」ロゴを剥がして「DURA ACE」ロゴでも貼ろうかと考えております。
EASTONホイールはスポークの張り、頑丈さ、ハブの出来がよく、メーカーとして気に入っているので、カーボンチューブラーホイール第一号はTEMPESTII CARBONに傾いています。
気になるのがリム強度ですが、輸入代理店に問い合わせると、「EASTONのホイールは非常に高いスポークテンションで組んでいるため、それなりのリム強度はあります。」とのことで、さらに突き詰めて聞くと、コンセプトとしてはBORAと同じようなもので、一発ものの完全決戦用ということではないようです。
それにしても、リム高58mmで、アルミハブでありながらペア1265gと異常に軽量なので、ホンマに大丈夫か?と疑っているんですが、実測は1300g以上あるのかもしれません。EASTONホイールが全般的にカタログよりも実測の方がMAVIC並に重くなっているので、こいつも右へ倣えだと思います。
ステッカーギャグをやりだすと暴走しそうです。特にお気に入りなのが、高級品に低級品のステッカーを貼ったギャグです。安物そうに見せかけて、実は超高性能品!てなわけです。
どこかでヘンテコなステッカーを使ったハッタリをかましているライダーが居たら、私かもしれません。

投稿: Carbon_Cloth | 2006年8月19日 (土) 23:16

livestrongさん はじめまして。
masahifと申します。
いつも興味深く拝見させていただいております。

一つ気になったのですが、

> Campagnoloの現行RECORDハブ~の場合、5/32球を15×2=30個の前後60個要する

おそらくこの記事のネタ元の一部にもなっていると思われる舟辺さんのwebをみると
「7/32クローム球G5の品種を増やした為に品番を変更いたしました。~カンパニョーロのハブなどにもご利用いただけるかと思います。よろしくお願いします。(2006/4/28)」

となってました。

私も換装してみようかと思ったので、少し気になりました。
家に帰ったら計ってみようと思います。

// ttp://masahif.cocolog-nifty.com

投稿: masahif | 2006年8月21日 (月) 15:59

masahifさん、はじめまして。
これからもよろしくお願いします。

現行RECORDハブのベアリング球は紛れもなく5/32ですよ。

この寸法についてはどこかの見聞ではなく手元のブツを自分で計って書いてますので、実物を計ってみて貰ったら追認結果として3.96mm前後つまり5/32インチが計測される筈です。ハブ清掃の話の時に書きましたが私は現行RECORDハブのベアリングの予備を持っていますので1分もかからず計れます。

現行RECORDハブのベアリングとマイクロメーターをお持ちならもっと正確な桁まで測れるでしょう。

ただし資料を引いたのではなく実物を計っているがゆえ、仰るような7/32サイズのベアリングがどこに使われているかはちょっと分かりません。シマノも78で前後同寸になりましたが77ハブまではフロントとリアでサイズが違ったりしましたので、1モデル前の話ではないかと思います。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年8月21日 (月) 18:52

LIVESTRONGさん。
なるほど納得しました。

カンパのページでスペアパーツの Tech Info.を見ると ほとんどのホイールに「HB-RE023」というパーツが使われてるので 共通っぽいなという感じはしていました。

少し古い世代だとサイズが変わる可能性もあるんですね。無難に測定してみます。

投稿: masahif | 2006年8月21日 (月) 19:25

Carbon_Clothさん、まいどです。
実物を触って確かめてみました。EASTONのTEMPESTII CARBON Tublarのロゴはシールです。マチガイありません。

このホールが完全一発ものではない面は、スポーク数が妙に多いのに少し出ていると思います。リムは十中八九ZIPP404のOEMでしょうね。削り出しハブと両端ネジ切りスポークの設計自体は私も結構好きで、あの修理への変に意固地なところがなかったら買っていたかも知れません。

masahifさん、まいどです。
実物を計れば誤発注のしようがないので、計るのが一番堅いと思います。
そう思って私も計った上で書いてます。この数字は伝聞じゃないので、ノギスが壊れてない限り間違いありません。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年8月21日 (月) 21:41

毎度です。
ふと思ったのですが、カップ&コーンベアリングについて、
ボールリテーナーの有無は回転に影響するんでしょうか?
確か、カンパのホイールはリテーナー付だと思うのですが、シマノはボールのみですね。
イメージ的にはリテーナーが在ったほうが、ボール位置が安定するのでよく回りそうです。
FH/HB-7800の3/16inchのボールは、隙間が多く、回転させるとボールが偏りますので、精神衛生上純正のリテーナーを付けようか、と考えています。
最近出たシマノホイールではどうなんでしょうか?WH-7801以降はリテーナー付、なんてことになっていないでしょうか?

投稿: Carbon_Cloth | 2006年8月22日 (火) 22:50

Carbon_Clothさん、まいどです。
今日7801ハブをバラしたばっかりなので間違いない事ですが、リテーナは付いていません。なお、追加情報として書きましたが、バラしてびっくり7801。7800の3/16から5/32にベアリングサイズが変更され、数が増えていました。

リテーナの有無がどれだけ影響を与えるのかはまさにベアリングの専門家のみぞ知るところではないでしょうか。あればベアリングの球の偏りが減るのは間違いなく、しかしあったほうが抵抗になるような気もして、まさに私のような素人にはどっちとも判然としません。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年8月22日 (火) 22:56

今日、ばらしてみたら 確かに 5/32でした。
ご報告まで。

きちんと購入前には実測したほうがよさそうですね。うーむむ。

投稿: masahif | 2006年8月23日 (水) 02:09

masahifさん、まいどです。
計った方がいいと思います。

「製品は改良のため予告なしに変更を加えることがあります」

大抵の量産品に書いてあるお約束ですね。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年8月23日 (水) 07:22

はじめまして

フロントとリアではベアリング径が違うのでは
ないでしょうか?

投稿: h6k | 2006年11月18日 (土) 20:01

はじめまして。
いつも勉強させて頂いてます。

リテーナー無しでかつボールがぎっしり詰まっていると同方向に回転しているボール同士が接触しお互い抵抗となります(接触点で回転方向は逆になるので)ので、リテーナー有りの方が一般に回転抵抗は有利です。

が、シマノのハブを開けてみたことが無いのでわかりませんが、玉同士が常に当たるほどキツキツに詰め込まれてなければ、仮に玉同士が当たってもすぐに離れることができるだけの隙間がありますので、(片輪50kg程度の負荷では)回転抵抗にあまり差はつかないと思われます。

組立て工数が減りますし、スチールボール+2個程度のコストよりもリテーナーのコストの方が上でしょうから、コスト面ではシマノ方式の方が有利と思われます。

リテーナー式の利点は、入れる玉数を間違えない、玉が常に等間隔に配置されているので回転ムラが小さいといったところでしょうか。

投稿: greenmochi | 2008年5月16日 (金) 15:48

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