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2006年10月21日 (土)

下手な考え休むに…

懐かしい、SHIMANO biopaceの能書きを発見。

Biopace_inf

biopaceは非真円チェーンリング、俗に楕円チェーンリング等と呼ばれているモノの“はしり”である。以前も書いたように、SHIMANOは一時MTBからDURA-ACEに至るまでbiopaceをフルラインナップするくらい本気だった。

色々な欠点から速攻で消えてしまったbiopaceだが、再び現れ最近脚光を浴びてきたRotor Q-RingsやO,SYMETRICを「biopaceでダメ出しされたものをまだやっている」と思うなら全く浅はかなサル知恵であると断ずるほかない。

上の能書きを見て欲しい。biopaceが決定的に間違っているポイントが如実に分かる。

biopaceの決定的誤謬は「一番力が入る場所で軽く、一番力が入らない場所で重く」なるように作ってしまった点に尽きる。冷静に考えてみれば、これは逆が正しい筈だ。

この間違いのため、biopaceでは一番脚の力が入れられる筈の場所で力がスルッと抜けてしまい、今度は最も力が加えにくいデッドポイントでズシッと重くなる「180度毎にペダリングにブレーキが掛かる」回り方になってしまう。そのように作られているのだから当たり前だが、結果、よほど特殊な力の加え方をしない限りペダリングがはっきり脈動してしまう。力を加えやすいところでは抜けるように軽く回ってしまい力が加えにくいところで重くなって回しにくくなるのだから、これでギクシャクしない方がおかしい。biopaceでのペダリングは体感でも分かるくらい脈動を伴ってしまう。ペダリングの脈動とはつまるところ加速減速を繰り返してしまうことに他ならず、大変効率が悪くなる。なんでこんなトンデモ商品を「自然で無駄がない」などと抜かせるのか、考え出した人間は果たして精神の平衡が取れていたのか、真剣に疑ってしまう。「大地を蹴って走るのが自然」など、ドアホとしか評しようがない。人間が二本脚で大地を蹴って走るのは、それが効率がいいからではなくて他に方法が無いだけだ。寝言は寝てからにしなさい。10歳にも満たない子供でさえ、脚で走るよりも車輪付きのカートに乗って地面を蹴ってカートを走らせた方が遙かに効率がいい事くらい教えられなくても勝手に気が付く。中途半端に考えたせいで子供以下の愚かな思考に辿り着いたのがbiopaceだ。これでは寿命が短かったのも当然で、SHIMANOはbiopaceを本当にテストした上で売り出したのだろうか?

biopaceごときを試した程度でQ-RingsやO,SYMETRICを見た目評価するのはとんでもない間違いなのである。

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コメント

>SHIMANOはbiopaceを本当にテストした上で売り出したのだろうか?

biopaceじゃないですが、シマノのカーボンリム用のブレーキパッドは
BR-7700および7800の舟に、そのままでは、ぴったり勘合しません。
自分は小一時間、ブレーキパッドをヤスリやカッターで削って
やっと、舟に収めました。
それでも、いったん収めたら、引き抜けないくらいキツイです。
本当に、実物で勘合を確認してるか疑問です。
生産してる間に微妙にサイズが変わってしまったのかも知れませんが、
いずれにせよ、シマノともあろうものがという感じです。

自転車業界においては、シマノの品質管理は上位にくるものと思われますが、
自動車や電機といった他業種と比べた場合、まだまだ感があります。

他にも、購入したSTIレバーの樹脂部の成型が悪かったり、
FD-7700のプレート部外側のメッキがはがれてきたりしています。
どうも、生産段階での管理が甘いような印象が、自分にはあります。

投稿: CR1 | 2006年10月22日 (日) 20:49

シマノがBiopace出した頃は自転車から遠ざかっていたので知らなかったのですが、確かにこれは変ですね。その昔BSが作っていたオーバルギアは、形状的に理にかなっていたように記憶しています。

投稿: ランス | 2006年10月23日 (月) 23:34

その後ない知恵を絞って考えたのですが、ひょっとしたらbiopaceはクランクをうまく回転できない初心者向けなのではないでしょうか。一番力のかかるところで早く回し、その惰性で重いところを回しやすくするという具合に。つまり如何に下支点をすばやく通り過ぎるかというのがその目的のように思います。
あるいは、一番力の入るところを軽くすることで「biopaceにするとクランクが軽くなるよ」というまやかし的効果も体感できるのではないかと。。。私、biopace乗ったことないのであくまで机上の空論ですが。

投稿: ランス | 2006年10月24日 (火) 23:58

CR1さん、まいどです。
SHIMANOいわく「みなさんが思っておられるほどシマノは大会社じゃありません」だそうで、この言葉けっこう意味深だと思いますハイ。

ランスさん、まいどです。
初心者向けっちゅーか、初心者しか騙せないですよ。
そして、これは全くもって下死点を素早く通り過ぎられません!
下死点で一番クランクが重くなるからです。力が入らない部分を重くしているわけですから「まやかし効果」はあってもトータルでは決して得ではないどころかむしろ損です。

仰るような「下死点を早く通り過ぎる」思想を最も徹底したのが、O,SYMETRICです。だからO,SYMETRICはbiopaceと一緒にするなと主張し続けています。

だいたい、ゾウよりも遅い動物である人間の二本脚走行を「自然」であると、人間の走りがさぞ合理であるような書き方をしているなど噴飯モノもいいところです。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年10月25日 (水) 00:28

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