ミラクルトレーニング 七週間完璧プログラム
ランス・アームストロングのトレーナーとして知られたクリス・カーマイケルの本
ランスも行ったトレーニングメソッドが記されている。
この本の長所:
- 世界最高級の選手の個人トレーナーの指導内容が分かる。
- 色んな種類の強度の運動を同時期に実施すると効果が相殺されることを考えてある等々、メニューを見る限りごく真っ当な指導内容だと思われるので、きちんとやれば速くなるのは間違いない。なおこの「色んな種類の強度の運動を同時期にやると効果が相殺されてしまう」は、マラソン等陸上競技のトレーニングじゃ常識。
- ランスに関する裏話が沢山載っている。
この本の短所:
- ランスに関する具体的な話や裏話が多く、肝心のトレーニングに関する記載の方がぐっと少ない。トレーニングの本なのだか何なんだか。
- 名前がカーマイケルよりでっかく載っているランスだが、時々数行のコメントが登場するだけで共著でもなんでもない。ただの客寄せパンダ。
- トレーニング方法に関しての記述が前述のランスについての話の中に散在しているため、自分で整理してまとめないと見落としが発生しやすい。トレーニングの本なのだか(以下略)
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コメント
こんちは。
いつも真剣に読ませてもらってます。
さっそくですが教えてください!
「色んな強度の~効果が相殺される」のが常識とのこと、ま~ったく知りませんでした。
つまりLSDやるならそれだけを1週間とか1ヶ月やり続けるのが効果的で、強度の高い運動を混ぜるとどちらかの効果が落ちてしまう、ということでしょうか?
またこの件について解説されているトレーニング本などご存知でしたら併せてゼヒ!!
よろしくお願いします。
投稿: JIN | 2006年12月11日 (月) 14:50
JINさんはじめまして。
これからもよろしくお願いします。
ためしにランニング、水泳関係の雑誌のトレーニング特集を読んでみてください。
ほぼ間違いなく同じ趣旨の事が書いてあります。
マラソンの場合、LSDを8週間継続した後で高強度のトレーニングを4週間継続するサイクルを繰り返してゆくと、よほど肉体的資質に恵まれない人でない限り3時間を切れるそうです。
自転車雑誌は何やってんでしょうね?
相変わらず機材ネタばっかりですね。そんな事ならインターネットの方がずっとネタが早いわけで、自分で自分の首を絞めてます。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年12月11日 (月) 15:19
さっそくありがとうございます!
ちょっと他の雑誌を調べればわかるぐらいに当たり前のことだったんですね…。
情報収集はもっと視野を広げてしないと偏るって、いい勉強になりました。
とりあえず本屋に走って、この冬の練習内容を考えなおします。
漫然と同じことを繰り返してしまうトコでした。
今後ともよろしくお願いします♪
投稿: JIN | 2006年12月11日 (月) 19:30
日本の自転車関係マスコミはトレーニングに関してはかなり後進的だと思います。
同じ自転車を使って走るスポーツでも、トライアスロンの雑誌などはDHポジションの違いでどこの筋肉群を使いやすいか、使いにくいかを調べた記事を特集で載せたりします。
トライアスロンな人は自転車をあんまり愛してません。速くゴールするための道具としか見てない人がほとんどです。でも、それが故に「自転車をいかに扱うか」の蛸壺に延々はまっている自転車専門誌と違う視点があります。
たぶん、一口に自転車と書いても目を三角にして真剣に速く走ろうとしている人は少なく、ほとんどの読者にとって自転車とはひたすら速さを目指すものではないからでしょうね。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年12月12日 (火) 00:30