トレーニングについてあれこれ
トレーニングに関しては、次々と「最新理論」が現れて悩ましい限りである。
これは肉体を調べる技術が日進月歩であることと大いに関係がある。
科学だけが、過去の過ちを訂正し更に再訂正さえする勇気を持つ。
過ちの訂正を恐れ始めたらそれはもう宗教の世界に片足を突っ込んでいる。
マチガイの屍の山を越えて行け。
順不同列挙
- かつて、体脂肪を燃焼させるには「運動開始後短くても10分、一番長い理屈だと45分くらいから初めて脂肪の燃焼が始まるのでそれより短い運動では体脂肪を減少させる効果がない」とされてきたが、15分の運動を4回行った場合と60分の運動を1回行った場合とで、運動の総量が同じならば脂肪の消費量はほとんど同じで有意差はない事が分かった。1回の長さではなく、トータルの運動量こそ問題らしい。
- LSDの時に書いたが、LSDによる効果は他で代替しない。
- 筋力トレーニングと有酸素運動トレーニングを同時にやると筋力トレーニングの効果が下がる。筋力トレーニング実施時には、ウォームアップ/クールダウンの範囲を超える有酸素運動トレーニングは禁忌。
- かつてウェイトトレーニングでは「反動を付けて行ってはいけない」とされてきたが、最大筋力を上げるには「反動を付けても良いから、可能な限りの重さでやる」のがベストであるそうな。8回出来てしまう強度以下だと最大筋力はあまり上がらないのは同じ。
- 有酸素運動トレーニングばかりしていると、有酸素運動能力は一度上がってその後天井を突き、それでも同じことを続けると驚くべき事に有酸素運動能力の上限がじわじわ下がり始める。何故なら有酸素運動トレーニングでは筋量は増加しないからだ。
- 上記理由により、8週間を超える有酸素運動トレーニングのみの継続はトータルの運動能力の低下をもたらす。
- 長時間低強度運動と短時間高強度運動を取り混ぜて行う場合、後に高強度運動を行うのがよく、順番が逆だと同じ内容でも効果が落ちる。
この手の話は派閥が山ほど存在するので、全く異なる理論を唱える人たちがいる筈だ。体を調べる技術がもっと進んだら更にひっくり返る事もあるだろうし、私も学者じゃないのでこれが「正解」だなどと主張する気は全くない。参考程度にして貰ったらいいと思う。自分で検証したのも集中して行うLSDの効果を実感した程度だ。
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コメント
うおぉ!
今まさに仕入れたい情報でした。
昨日に続き‘お~きに’です。
「有酸素+筋トレを同時に」は週2~3回、2年に渡ってやってることでしたよ。
無知って怖いですね…トホホですわ。
しかも筋トレも20回×3セットとかでやってました。
瞬発力でなく、登り続ける持久力のためにはその方がいいのでは?との判断だったんですが、違ったようですね。
春までもう3ヶ月しかないですね。
内容を改めて筋トレ2週間→LSDに集中2ヶ月→筋トレ2週間
自分でももうちょっと調べて基本こんな感じでやってみようかと思います。
またぜひご相談させて下さい!
投稿: JIN | 2006年12月12日 (火) 10:55
JINさん、毎度どうもです。
トレーニングに関しては、本当に科学的な解析が可能になったのはごく最近です。
まだまだひっくり返る事があるとは思います。
それでも「何となく」とか「たぶん」でやって成功できるのは、本当に才能のある人だけだと思います。私も含め多くの普通の人は、もうちょっとアタマ使わないと労多くして功少なしになってしまうと思われます。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2006年12月22日 (金) 20:56