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2007年1月19日 (金)

前転ポジション王・鉄人アルサルタン

XeNTiS x1がらみで、XeNTiSの“ワークスライダー”のような存在であるFaris Al Sultanについてちょっと調べてみた。

Farisrad3web

前から見た目は知っていた(ポジションがあまりに特徴的なので)のだが、名前等は覚えていなかった。

Googleで検索すると、アドレスもAl Sultanな公式サイトがヒットする。

  1. ドイツ人である。
  2. Sultanなどと名前に付いているあたりで分かる人は普通に分かる通り、イスラム教徒である。
  3. アイアンマンに数多く出場しトップ争いを続けている、世界トップクラスのトライアスリートである。2005年ハワイアイアンマン優勝。2006年同3位。
  4. スイムをトップグループで帰ってきてバイクで逃げ切れば典型的勝ちパターン。バイクで追いつかれてたり負けてると厳しい。
  5. 愛車は前からCannondaleで、単に乗っているだけではなくCannondaleのトライアスロン用バイクの開発にも深く関与している。
  6. 2005年からXeNTiSの“ワークス”ライダーで、XeNTiSのHPでも名前が登場している。新製品の開発も関与している。例えばこれはx1のデビュー前テスト。
  7. 2004年までは特に特定のホイールを使っておらず、HED.3を使ってみたりCampagnoloのBORAを使ってみたりしていた。この頃まではポジションもあっちこっちしていて、バイクパートで独走逃げ切りとか出来るほどは強くなかったようだ。
  8. SRMのユーザーであり、単にトレーニングに使うようなレベルではなく出場するバイクには常にSRMが付いているなど、明らかにパワーペーシングで走っている。
  9. トップトライアスリートの中でも図抜けて物凄い「前乗り」で知られる。ヘッドチューブが乳頭線下、BBのほぼ真上に股関節が来るポジションは壮観。素人が形だけ真似するのは難しいと思う。
  10. 2005年前後から、ヤン・ウルリッヒそっくりの手が前下がりになるDHポジションをとるようになった。
  11. x1のテストの時もそうだが、必ずしもバーコンを使わない

180kmにも及ぶ距離をたった独り空気抵抗を受けながら4時間ほどで走りきってしまうトップクラスアイアンマン恐るべし。ポジションなどは学べるところが多そうだ。(それだけ高速で走った後で休憩なしにフルマラソンの距離を2時間30分ほどで走りきれる、人間離れした体力も大いに関係しているだろうが)

少なくともXeNTiS x1がAl Sultanのポジションに合わせて作られているのは間違いない。

最近XeNTiSのHPに掲載されたx1の写真からして「そうじゃないか」とは思っていたが、ヤン・ウルリッヒ的な前下がりDHポジションに初めから最適化されている点で最初のバーと思われる。

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コメント

アルサンタンは特にスイムが速いことが特徴です。
バイクは自分のペースで走り、ランで逃げ切るのがパターンです。
2006ハワイのランタイムは2:50:03でしたので「高速で走った後でフルマラソンの距離を2時間30分ほどで走りきれる」というのはちょっとオーバーでしょう。
2006ハワイで優勝したスタドラーは同じドイツ人ですが、ウルリッヒと練習しているそうですので、アルサンタンももしかしたら一緒に練習しているのかもしれませんね。

投稿: dry-dubai | 2007年1月26日 (金) 12:44

dry-dubaiさんはじめまして。
これからもよろしくお願いします。

訂正ありがとうございます。
更にちゃんと調べてみると仰るとおりですね。バイクが得意っちゅーより「先行逃げ切り型」ですね。

マラソンに関しては、トップレースレベルでは看過できないマチガイですね。30km走るのに3時間かかる人間たるわたくしには誤差なんですが(苦笑)

ウルリッヒとアルサルタンにどこかで繋がりが…に関しては、ありそうな話ですね。
とにかくフォーム似すぎです。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2007年3月13日 (火) 21:07

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