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2007年3月 3日 (土)

へぇ〜で終わるな!

過日、あまりの操安性の悪さに挫折した“ランディス・ポジション”テストだが、実はその後性懲りもなくまだ取り組んでいる。

私はあきらめが悪い方だ。(しかも物凄く)

いきなり路上デビューしてクラッシュしたらシャレにならないので、その後3本ローラーで練習を積んでから走ってみた。

開眼!

得たり!

これは、股関節への負担軽減だけじゃない!

いやむしろ「何故このポジションだと股関節への負担が軽減されるのか」を誰も真剣に考えなかったのが大きな陥穽だったと思う。みんな、その公式発表に「へぇ〜。ランディスは大変なんだね」で終わってた筈だ。

ライプハイマーのポジション

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が比較的分かりやすいのでこれを例にとって説明させて貰うと、ランディス・ポジションではこのように上半身を思いっきり突っ込ませ、親指で顔に触れそうなくらい前のめりで乗車する。LandisやLeipheimerの場合、肘よりも肩の方が前に出るほど物凄い前転・前のめりだ。

それは既に何回も論じた見た目の話なのだが、この状態で乗ると何が出来るか。

サドルから尻を浮かせたまま、ずっとダンシング状態で走り続ける事ができる。

のだ。そして尻を浮かせられるので当然尻周りへの負担は減るのだ。

ダンシングしているときと同じような感じで体重を載せてペダルを強く踏みしめられるので、明らかに出力は上がる。通常、DHポジションのままで尻を浮かせてダンシングすると、腕への負担が強くて長時間続かない。上腕二頭筋で上体を持ち上げるような感じになるからだ。ところがランディス・ポジションの場合は肘に体重を載せてしまえるので、尻を浮かせても腕に“来ない”のだ。肘よりも肩を前に出す理由は、その方が体重を載せやすいからだ。自分で試してみれば分かるが、肘よりも肩が少し前に出るくらいを維持すると、外ヅラには随分窮屈に見えるのだが体重をハンドルに預けてしまえるので実はこれでけっこうラクチンで、ずっと尻を上げたまま走り続けられる。問題は、上がった出力に対して脚が持つかどうか。腕を強く畳んでいるせいか、空力も悪くない。いつもせいぜい55km/hしか出ない場所でわりと簡単に60km/hを超えられたのには自分でびっくりした。また、一般的なドロップハンドルの“下ハン”を持ってダンシングするときに近い、ハンドルを引きつける腕力をペダリングに使うのもやりやすい。

総じて、DHポジションのままで加速を繰り返す場面では、この姿勢は凄く有利だと思う。カンチェラーラもライプハイマーもこの格好を取り入れたのはコレだろう、きっと。DHポジションのままで継続的にダンシングできるから、加速が明らかに鋭くなるのだ。腕が伸びる タイプの、ウルリッヒ的なDHポジションだとそれは難しい。逆にウルリッヒ・ポジションのメリットは、上半身に無駄な力を入れることなくリラックスして長時間低いDHポジションを同じ姿勢のままカッチリと 維持できる事だ(これも自分で試した)

操安性はやっぱり良くない。前輪荷重がより強くなるせいだろうが、普通のDHポジションよりずっと不安定だ。ブルホーン部への咄嗟の持ち替えも、他の方法より手間取ると感じた。

出力の向上は明白なので、これはもっと突き詰めてみる価値が大いにあると感じた。見た目はかなり妙ちくりんになるが、どうせ元々妙な自転車だからキニシナイキニシナイ。

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コメント

じゃー「なにー!!!」と驚いてみよう!
自分、渡来アスリート(ショート専門)なので加速が結構重要なのです。
うーん、勉強になるなあ。

でもこのポジションでこけたらひどいことになりそうです。ぐるっと一回転。

投稿: cano | 2007年3月 3日 (土) 01:08

いつも楽しみにROMらせてもらっていますが、気になった点があるので初めて書き込みさせていただきます。
以下、長文で分かりづらいかと思いますがご容赦ください。

ランディス・ポジション、自分も大多数の人と同じく(?)ランディス独自のものだと思い懐疑的だったのですが、ケツを浮かせ気味にして走るというLIVESTRONG9/26氏の説にはまさに目からウロコでした。

自分はウルリッヒのファンでして、TTポジションも自分なりに真似して走ったりしているのですが、その時の感覚がLIVESTRONG9/26氏の言う「サドルから尻を浮かせたまま、ずっとダンシング状態で走り続ける事ができる」という感覚とピッタリ一致するのです。自分のポジションを客観的に見たことはないので断言はしづらいのですが・・・。

どういうことかというと、
前腕をウルリッヒのように伸ばし、更に「押し下げて」、腹筋に力を込めると(ウルリッヒのTTポジションを見ると腹筋がかなり膨らんでいるのはLIVESTRONG9/26氏もご存知だと思います)上体が前に出て若干ケツが浮き、上記の感覚になるのです。前腕を押し下げるには、ウルリッヒのように腕を伸ばして水平以下に下げると楽なのはやっていると分かります。
ウルリッヒが腕を伸ばしてい「た」(泣)のは決してリラックスするためではなく、前転姿勢を作るためではないかと思うのです。でなければ、あそこまで腹筋が膨れ上がるのはリラックスしていると見るには不自然です。
ただの「ブ○腹」ではないと祈りたい気持ちがあることも否定はしません(笑)

自分はTTバーを付けず、ノーマルバーでこのポジションを試しているのですが、実際、前腕より先はTTバーが不要なほどリラックスしています。おそらく付けたとしても、腕を固定して安定させる以外に役目はないでしょう。これが、ウルリッヒの上体がリラックスしているように見える理由ではないでしょうか。

つまり、この前腕を押し下げて腹筋に力を込める、というウルリッヒ・ポジション(勝手に命名)とランディス・ポジション、どちらも「いかに前転姿勢を作り出すか」という点において共通しているのではないかと感じたのですが、LIVESTRONG9/26氏はどう思われますか?

投稿: two rabbits | 2007年3月 3日 (土) 22:25

横レス失礼します。

two rabbitsさんはTTバー付けずにウルリッヒ・ポジションを取ると書かれてますがどうやって姿勢を維持するんですか?ひじをステムの上あたりに置いてハンドルを操作するって具合ですか?

投稿: cano | 2007年3月 5日 (月) 00:37

ここじゃ横も縦も斜めもO.K.です。
私も気になります。いや、想像がちょっと付かないでいます。
腕を前下がりにして肘だけで支えると上半身が前に滑り落ちる筈なんですが。

ウルリッヒ・ポジションで長時間走っていると、悩みは段々前のめりにずり落ちてゆく事です。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2007年3月 5日 (月) 21:17

まず、livestrong9//26氏の名前を間違えていたことをお詫びしますm(_ _;)m

私のポジションについて混乱を招いているようなので具体的に説明します。
前腕の中心あたりをバーにのせ、手をバレーのレシーブ?のような形で組みます。「前腕とバーの接点×2」と「手」の3点で三角形を作るイメージです。TTバーがあるつもりでやれば、ここは難しくないと思います。
「押し下げる」という表現が良くなかったのかも知れませんが、力の方向は前方ではなく下方、若しくは手前です。
そして、ここが一番重要だと思うのですが、腹筋は前に張り出すように力を入れます。半端な力では仰る通り前にずり落ちていくので、腹筋で上半身を支えるくらいかなり力を込めないといけません。イメージでは上体を支える力は、腕が1割、腹筋が9割程です。
そうすると重心が後方に移動するためか、前のめりになる筈の体重を脚に預ける事ができ、結果としてペダリングのパワーに変換することが出来ます。
脚は完全に踏み下ろす感覚です。ウルリッヒの高トルク型のペダリングにも合致する、、、のではないかな~・・・と。
とにかく、腹筋が何より重要です。
説明が下手で申し訳ない・・・。

ちなみにローラー台より実走のほうがはるかに実感しやすいです。

投稿: two rabbits | 2007年3月 6日 (火) 00:29

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