« 桜 | トップページ | 生憎と »

2007年4月 7日 (土)

鍵は路面の凹凸?

タイヤの転がり抵抗に関する話は以前エコランで研究されている転がり抵抗や空気抵抗のデータを取り上げたが、自転車に限ってのテスト結果も探してみると結構面白い。

  1. 完全に平らで凹凸がない路面でテストした場合、真円度で有利な高級クリンチャー+Latexチューブが軒並み好成績を収める。
  2. 同じクリンチャータイヤでも、ブチルチューブを使うと劇的に成績が落ちる。
  3. 路面の凹凸が多くなり凹凸のサイズが大きくなるほどクリンチャータイヤは性能の低下が激しく、チューブラータイヤは性能の低下が緩やかである。
  4. 3の理由により、路面の凹凸が増えると成績が逆転し始める。このため鏡のように凹凸のない場所で行うことが多い実験室の成績は必ずしも実走行時の走行抵抗を反映しない難しさがある。
  5. チューブラータイヤは、全く同じタイヤ同じホイール同じ空気圧でも、接着方法によって性能がかなり変化してしまう。
  6. 5の理由により、トラック世界選手権等のメカニックは、チューブラータイヤ接着のノウハウについて絶対公にしない事が多い。
  7. チューブラータイヤが最も高性能となる接着方法は、いわゆるリムセメントではなく「接着剤」によるものとなる。しかも厚塗りすると性能が落ちるなどかなりシビアである。

|

« 桜 | トップページ | 生憎と »

コメント

 毎度です。

 大変興味深いデータですね。確かに,今までの私の経験からも,路面状態の良い道ではクリンチャータイヤの方が良く,路面状態が悪くなるほどにチューブラータイヤの方が良いという感触を得ていました。ただ,タイヤ性能の差もあるので単純には比較しにくいと思いますが…。

 5~7についても大変興味深いですね。ただ,接着方法によって転がり抵抗の差が生じるとはいっても,それがどういった原因によって生じているのかがよく分かりませんね。真円度による転がり抵抗の差であるなら,厚く接着剤を塗布しても,それが均一になされているのなら問題ないと思いますし…。

 「薄塗り」の方が転がり性能が良くなる理由について,LIVESTRONG 9//26さんはどう考えておられますか?

投稿: クロモリ | 2007年4月 7日 (土) 22:04

いつも大変楽しませていただいています。
7は、転がり抵抗と重量の関係なのでしょうか?
そこらへんはすべてスペクトラムのような密接な関係がありそうですね…
自転車はその競技の性格上(行う場所が無尽蔵に有り、データが様々な条件に左右される)研究材料には面白いですね!!!

投稿: マサキ | 2007年4月 9日 (月) 18:03

 クロモリさんこんばんは。
LIVESTRONGさんの回答が出るまで私めが仮説を
唱えてみたいと思います。

 接着剤というのはエポキシ系を除いては、それ
自体強度というのは期待できません。
あまり厚く塗ると、タイヤとリムの間隔があいて
逆に接着力不足ということになりかねません。

それよりもリムセメントを厚く塗るデメリットと
いうのは、一見均等な厚さに塗れているようでも、
実はそうでもないということです。

 せっかくリムが円なのに、わざわざ崩すような
もので、更に、チューブラタイヤをリムにひっか
け始めたところは、力が他の部位よりかかるので、
厳密にいうと、その部分が窪んだようになると思
われます。

 一番円が出るのはリムセメントを塗らずに、た
だリムにタイヤをひっかけただけの状態が究極な
のではないでしょうか?

 それだと当然のごとく走れないので(笑)リム
の真円を崩さない程度の厚さ、かつリムセメント
より薄塗りが得意な、接着剤ということになるの
ではないでしょうか?

 この辺の正確なところはLIVESTRONGさんの
ツッコミに期待したいところですが、クロモリ
さん、いかがでしょうか?^^;


投稿: tomonskey | 2007年4月10日 (火) 00:04

コナサン、ミンバンワ(年代が知れるギャグ)

…もとい皆さん今晩は。
このネタに関しては追跡調査中です。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2007年4月10日 (火) 22:11

 LIVESTRONGさん毎度っす。

ヨイセキツロシク(笑)

投稿: tomonskey | 2007年4月10日 (火) 22:41

 tomonskeyさん,こんばんは。

 tomonskeyさんがおっしゃることはよく分かりますし,確かにそのとおりだと思います。

 そもそも,チューブラータイヤはタイヤ自体が真円であったとしても,取り付ける過程において,作業者が未熟であればあるほど,真円度が下がってしまうという事実はあります。特に私なんて…自分でもかなり下手糞に取り付けているという自覚があります(笑)。

 ただ,「薄塗りか否か」という問題については,リムセメント又は接着剤使用を前提とした場合は考慮する必要があると思いますが,リムテープ(ミヤタやTUFOの)を使用すれば,その厚みはほぼ均一なはずですので,真円度に対する影響は最小限に止まるはずだ,と考えています。

 また,通常のチューブラー用のリムには鳩目が付いており,それ自体でタイヤ接着面がでこぼこしているため,タイヤを真円の状態で貼り付けることは極度に難しくなると思います。

 そういった意味では,キシリウムSLやフルクラムレーシング1のようなアウターウォールに段差のないリムに,リムテープを使用してタイヤを貼り付ける方法が,素人にとっては一番タイヤ自体の真円度を崩さずにセットできる方法ではないかと考えています。

 いかがでしょうか。

投稿: クロモリ | 2007年4月14日 (土) 22:44

 クロモリさんどうもです。
お返事遅れました

>自分でもかなり下手糞に取り付けて
僕もえらそうなこと言えません(笑)

確かに塗る作業は作業者の熟練度にかかってくるとは思います。

その点リムテープは厚みが均一なので、クロモリさんがおっしゃる通り、アウターウォールに段差のないリムに貼り付けるのが、僕も含め素人にはうってつけだと思います^^;
最近のサイスポでも特集やってましたが、ミヤタのテープはいいみたいですね。

 僕が今考えてることは、百円ショップでリムの幅くらいの、塗装用ハケを買ってきて、それを、だいたいリムの断面形状に合わせてカットして使うというものです。(ハケの毛は細くてある程度やわらかいほうがいいと思います)
リムセメントが付いたハケは、シンナーなどで洗うのは面倒なので、廃棄します。
百円なので(笑)

またまたこれはいかがでしょう?

投稿: tomonskey | 2007年4月21日 (土) 20:39

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鍵は路面の凹凸?:

« 桜 | トップページ | 生憎と »