Leipheimer's New Madone
Leipheimer用の08Madone
勿論Le Tour de France 2007に投入される。
こうしてみると「全く別の自転車になってしまった」感がより強い。
「Madoneらしさ」はほとんど消えてしまった。
78DURA-ACEになっても指摘され続けているリーチの問題はプロでも変わらない。リーチアジャストに対応した製品は二級品しか存在しないのも問題だし、アジャスト機能そのものも拙い。
手の小さい人間にとってデュアルコントロールレバーの操作が大変である問題は、電動シフトが世に出ない限り解決不能か?
私自身は78だろうとエルゴパワーだろうと普通に握れる手を幸いな事に有しているが、握りにくい人にとっては物凄く深刻な問題だと思う。シフトどころかブレーキングにさえ支障があるからだ。
帽子型シートポスト。サドルはselle-ITALIA SLRをマーク消しで使う。
使用機材の制限がきついチームなので、これでもエース級扱いの選手以外には許されない特別仕様だ。
「プロの方がいい機材を使っている」
などきょうび幻想もいいところで、プロはチーム事情に従った機材しか使うことはできない。上掲の通りサドル1つ自由にならないのがプロだ。
プロの方がいい点は
- いいタイヤを使っていて、しかもダメになるまで使い込まなくていい。
- 走る度にプロメカニックに整備して貰える。
- 消耗品の交換頻度が凄く高い。痛むまで使わなくていい。
- 全く同じ自転車複数をトレーニング用とレース用に使い分けられる環境にある。
- 新型のプロトタイプを使える。
それなりに垂涎の環境ではあるのだが、制約も大きい。
これがいいからとLightweightのホイールを履いたり、オレは自費でC4のフレーム買うから乗らせてくれとか、その手のワガママはごくごく一部の例外を除いて一切不可だ。引退したウルリッヒのような例は例外も例外だし、それにしてもワガママが通じるようになったのはそれなりの成績を残してからの話だ。これがアマチュアなら自分で買いさえすれば何でもやり放題。コストも天井知らずだ。プロが使うプロトタイプも結局「早く使える」だけのことで、UCIの規定の関係で非市販品は使用不可だから結局待てば同じモノを買うことができる(日本に正規輸入されるかどうかまでは私の関知するところではないが)。たぶん一番いいのは2番だろう。プロメカニックに走行毎に整備して貰える人間は少ない。これは金があればどうこうの問題ではない(凄まじい金持ちなら自費で雇えるだろうが)。1番のいいタイヤにしても、そこに金を掛ける勇気があるかどうかだけだし、プロの世界でもグレッグ・レモンがチームと契約するときに契約条項にタイヤの項を入れて話題になったくらい新しい話で、決して古くから潤沢にいいタイヤを使ってきたわけではない。私は知人には
「いいタイヤを使っているかどうかでその人間がどのくらい自転車を分かっているかが大凡見当が付く」
と話している。
自転車に100万かけるのは小金さえあれば普通に出来るが、1本1万円以上するタイヤを常用するのは勇気が要る。それは金さえあればできるものではない。
タイヤ関連で
HUTCHINSONの銘は入っているが、CARBON COMP Tublarではない。VELOFLEX CARBONである。これは仕方がないところだろう。HUTCHINSONと雖も、プロチームのためだけに特別なチューブラータイヤを少数生産することは出来ないのだ。それに対応できるのは、元から手作りの生産ラインで作っているVELOFLEXやgommitaliaになってくるのだろう。
ちょっと高めの軽自動車程度の金さえ出せば普通にLeipheimerと同じ自転車に乗れる。
自転車の世界って凄いと思う。
F1どころかF3000の車だってそう簡単には買えないぞ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
最後のRホイールの写真ですが、ボントレガーのホイールってスポークの組み方JIS組み(ままちゃり組み)なんですねぇぇぇ!
と普通に思いました。
一般に買ってもITA組みでは無いのでしょうか?
もしやプロ仕様なのでしょうか?
どなたか教えてください。
投稿: 510 | 2007年7月14日 (土) 19:29