Vino and Mayo
先日、筋肉増強剤の使用でシロ判定されたばかりのIvan Mayoが、今度はLe Tour de Franceの休息日に行われた抜き打ち検査でEPO(Erythropoietin 造血剤)陽性と判定され、チームからあらゆる選手活動の即停止を申し渡された。
BサンプルもEPO陽性と判定されれば即日契約解除(つまり即クビ)となることをチームも表明。
先日血液ドーピング陽性とされツールを去ったVinokourovのBサンプル判定結果も確定。
結果は大方の予想通り「陽性」
VinokourovはASTANAから即日の契約解除を申し渡された。
当初より身の潔白を主張するVinokourovは弁護士と訴訟の協議に入ったが、2006年のLandisの例(2007年8月1日現在まだ裁判をやっている)のように、この手の訴訟は泥沼化しやすく時間もかかる棘の道だ。
「Vinokourovのために結成されたチーム」が本当のところであるASTANA。カザフの英雄である彼のためにカザフスタンの国家予算まで出ているチームである。今度のチーム運営はVinokourovの解雇によって完全に赤信号だ。
決まっていた来期スポンサーがLandis問題で撤退した2006年のPHONAKのようにチームが霧散(PHONAKはシーズン当初からスポンサー撤退が決まっていたが、サブスポンサーであったiShareがメインスポンサーとなってチームが2007年もチーム存続することが決定した矢先にLandisのドーピング渦が発生)する可能性は高い。
「ドリームチーム」だった2007年のASTANA。結成わずか1年ほどでエースのドーピング渦により霧散か!?
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コメント
不思議です。
去年のツール、バッソ、ウルリッヒの問題もあり、これほどドーピングが
騒がれていて、かなりチェックが厳しいことが容易に想像できる今大会
において、明らかにマークされているヴィノクロフ達スター選手がなぜ
ドーピングをするのか・・・?
まったくもって不思議です。
それとも本当にシロで検査方法に問題があるのでしょうか?
もはやここまで来ると、あの偉大なアームストロングの功績も疑ってしまう。
アームストロング無き後、群雄割拠の様相を帯びた面白さ満点のはずの
去年、今年のツールがこんな形だともう自転車レース自体に興味がなくなって
しまいます・・・悲しい。
投稿: rr | 2007年8月 1日 (水) 19:10