5cm
Graeme Obreeの映画完成について書いたが、Obreeに関する逸話で一つ思い出した事が。
確か、UCIのサドル位置規定
1.3.013(サドル位置)
サドル先端のボトムブラケット芯からの水平後方距離は最小50mmとする。
この制限はトラックスプリント、ケイリン、500mまたは1kmタイムトライアルの競技者が乗る自転車には適用しない。
しかしながら、いかなる状況においても、サドル先端はボトムブラケット軸を通る垂直線の前方へ出てはならない。
をクリアするためにサドルを後方へ下げるのではなくサドルの先端を鋸で切り落とすあの凄い加工、最近のプロツアー個人TTでは珍しくなくなった光景だが、最初にこのサドル先端を切断して「5cm規定クリア」とやってのけたのはObreeだったと思う。ドラム式洗濯機を眺めていて自転車のアイデアを思いついた有名(?)な逸話といい、その発想の自由さには舌を巻く。
自転車界のエジソンですな。
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コメント
世間のObreeの評価が低いのがとても残念です。
彼の洗濯機自転車はまじめに空力を考えたポジションだった。
UCIは空力を考えるとかは認めない、そんな気がします。
競泳の全身水着でタイムが幾分短縮されたように、空気抵抗を考えた素材の服が幾つかありますが、それを着てアワーレコードを更新したら、難癖つけるのでしょうな。かつてサドルのスポイラー、リアホイルの上のフレーム、BB下に延長されたフレームどれも、クレームが付いた。だけどどうしてあのTT用の後ろが長いヘルメットにはクレームが付かないのか、よくわからない。
ハンドルの翼断面もOK、ヘッドチューブの翼断面もOK、根拠が分からない。
投稿: Stamigo | 2007年9月15日 (土) 16:52
Stamigoさん、仰るとおりですね〜
UCIの判断は基準がわからんですよ。
ダイヤモンドフレームのみに限るならLOOKのKG496とかBMCのtimemachine TT01のエアロヒンジ構造が何故O.K.なのか分からんです。アピュイドセルがダメなのにエアロヘルメットがO.K.なのも謎ですよね。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2007年9月20日 (木) 22:45
ああ、それはUCI会長がスローピングを禁止した時に
「美しく無いからだ。」
と言ってましたよ。おそらく葬り去られた機材も会長の独善による同じ理由かと。
投稿: | 2008年3月24日 (月) 23:40