T・Mobileがスポンサー撤退を正式決定
テレコム時代から10年以上に渡って精強チームを支援してきたT・Mobileが、度重なるドーピングスキャンダルに遂に堪忍袋の緒が切れ、スポンサー撤退を正式決定・発表した。
チームとT・Mobileの間には何らのトラブルが生じていないことも強調されており、単純にドーピングの連発によるイメージダウンに対してT・Mobile側としては「T・Mobileのイメージダウンのために金を出しているわけではない」との決断が遂に下ったようだ。
チームそのものは解散とならず新しいスポンサーが後を継いでくれる事もほぼ同時に発表されたが、既報のTailwind Sports解散の件といい、サイクルスポーツにドーピングは深刻な影を落としている事をまたも象徴する事件となった。
1991年からの長い歴史を持ち、Le Tour de FranceもBjarne Riis、Jan Ulrichで2回制覇。その後グランツールでの個人総合優勝こそなかったものの数々の勝利に彩られてきた栄光のチームだったT・Mobileだが、ドーピングを主導したかどでチームドクター他が解雇され、Le Tour de Franceを制したRiisも1996年当時ドーピングで勝利を得ていた事を告白。Ulrichも引退のきっかけはOperacion Puertoで、しかも最近になって元チームマネージャーがEPO注射を見たことを告白するなど極めて不利な証言が現れている。
「T・Mobile栄光の歴史は薬物まみれの歴史だった」
と見られても何ら不思議はない状況にあり、撤退は何ら不思議のない話ではある。
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