タフなコースにタフな選手
この光景だけならプロツアーのレースでごくごくありふれた個人TTの光景に見える。
が、
このTTのコースは
こんなプロファイルなのである。13kmあたりからゴールまでず〜っと登りだ。
しかしContadorはバリバリのTTマシン、TTXで走っている。ハンドルもドロップハンドルにクリップオンを付けたものではなくTT専用エアロバーだ。これはつまり、後半部の登りもほとんどの時間DHポジションのまま登った事を意味する。この手のTT用ブルホーンバーは
- スタート時のもがき
- 急カーブのブレーキング&コーナリング
がその用のほとんどで、それ以外の機能は必要最小限しかない。何でも満たそうとすると空気抵抗が増えるし重くなるからだ(そうでなくてもほとんどのエアロバーはズッシリ重い)。TTマシンでブルホーン部をずっと握って走るくらいなら、ドロップハンドルで走った方が速い。
いやはや、想像するだけでゲロりそうだ。
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コメント
あくまで印象ですが、登りの多いコース設定でもTTに特に強い選手は、完全なTTマシンを用意し、ほぼDHポジションで走っていることが多いように感じます。逆に山岳スペシャリストになると、登りがいくらか多めのコース設定になると途端に通常のロードレーサーにDHバーと前後ミディアムプロファイルのホイールを装着しただけの自転車に切り替えて、登りではダンシングをメインに走行しているよう見受けられます。普段からシッティングでトルクをかけて走行できる選手ならば、登りメインのコースでも空力を考えれば、完全なTTマシンに分があるのではないでしょうか。あくまでもプロ中のプロのセッティングでしょうから、想像の域をでませんが。
投稿: | 2008年3月12日 (水) 22:16