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2008年4月21日 (月)

nokon Carbon

nokon Carbonの「ブレーキ用」が遂に出荷された

…と思ったら、数日でまた引っ込められた。

nokon Carbonは、2007年の出荷直後にブレーキアウターに使って割れた事例が報告された関係で「シフト用」しか販売されないまま、強度やら何やら見直した上でブレーキ用は仕切り直しするアナウンスを出したまま半年ほど経過しており、遂にラインナップされたのを見て「お!待望のブレーキ用」と思ったのだが、また問題でも見つかったのだろうか。シフトのアウターがイカれてシフト出来なくなるのもそれなりに困るが、ブレーキのアウターがイカれてブレーキがかけられなくなるのはさすがにやばい。場合によっては使用者の死に直結する。

カーボンで作ることのメリットはもともと些少、いや実質的にはほとんどないのだが、錆びないとか色がハゲないとかアルミ版よりフレームに傷を付けにくいとかメリットもあるにはあるので、無事出荷されればされたでそれに越したことはない。

とまれ、積極的にカーボンの良さを活かそうと思ったら「ある程度サイズのあるものを、構造物全体として同じ強度にすることで結果軽く」が順当だろうと思うので、nokonのようなチマチマしていて中身の詰まった部品をカーボンで作る事のメリットは、無駄に高くなることも鑑みて実質ゼロ。カーボンで作ったら軽量化されるんじゃないかと思う人は多かろうが、カーボンで作ることで軽くできる形をしていないので、案の定オリジナルのアルミ版と比べほとんど同じか、重くなった例すら報告されている。軽くするために買うモンじゃないのは確かだ。

なおnokon Carbonは謎の「CD/DVDケースになるパッケージ」に入って販売されており、しかもこのケースの出来がわりと良くて“おまけ”の域を超えているものがある。

そのぶん安く…は無理なんだろうね。賃金超高いドイツだからして。

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コメント

カーボンは引っ張りに強い材料なので、圧縮加重をうけるアウターには向かないでしょうね。
円周方向に繊維が配向するように作れば成立するかもしれません。
でもそうするとせん断方向の強度が、、、

投稿: ibis | 2008年4月21日 (月) 22:02

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