OCP3
ROTORのQ-Rings Compact(PCD110)
そのシマノ用(「だけ」用ではないが)だが、正しい名前は「OCP3」だそうだ。
名前の由来は、本来Q-Ringsの売りである角度調整機構「OCP」が、クランクとの干渉を避ける切り欠きのため3箇所だけに制限されるせいだろう。通常のQ-Ringsはもっと多彩な角度で取り付け出来るからだ。
クランクとの干渉はPCD110mmのアウターで珍しいことではなく、O,SYMETRICも意外と干渉する。確かSTRONGLIGHTのPULSIONには少し削らないと装着出来なかった筈だ。Q-RingsのOCP3でも対応クランクにPULSIONが入っている。他にもFSAのK-FORCE Light等も含まれる。ボリュームで強度を出しているタイプのコンパクト用クランクは、案外チェーンリングとの相性が厳しい。
いつの間にやら黒が増えていたりする。
これはTT用を黒で作ったついでだろうか。黒を選べる歯数が増えたし、2008年からはカンパ用PCD135mmは黒だけ?のようだ。向こうはライバルとは思っていないような気がするがROTOR側はライバル視しているO,SYMETRICも、実は特注で黒が頼めるのは余り知られていないが不思議な符合だ。販売店の数や売れている数で見た場合、ROTORとO,SYMETRICでは比べものにならないだろうが。歯数の選択肢でもO,SYMETRICは事実上選択肢が無いに等しい。年々ラインナップが充実してゆく一方のQ-Ringsとは大きく水が開いた。
個人的にはチェーンリングに黒はすぐ色が剥げてトホホな感じになってしまうのがあまり好きでない。ぶっちゃけカラーチェーンリングとは「色が剥げるだけでまだ使えるモノを交換してしまえるとんでもない金持ち」か「すぐハゲてとてもみすぼらしく安っぽいモノと化してしまう事を知らない素人」かどちらか向けだと思っているくらいだ。STRONGLIGHTのCT2も、新品の時の走る前は精悍な感じがしていいが、100kmも走ったら歯の色剥げが気になり500km走れば歯の部分だけ見事に剥げ剥げだ。前にも書いたがセラミックテフロンコーティングで耐久性がとか云々など「よくもまあそんな寝惚けた大ウソがこけるもんだわ」と呆れてしまうのである。よくできたチェーンリングは普通に何千kmも走れるのだ!それはナントカカントカコーティングなど無くてもだ!
話が脱線気味だ。
他にもラインナップが細かく増えていて、いつの間にか「PCD130の39T」が増えている。従前は40Tが最小だったが、頑張って減らしたらしい。やはりインナーがデカいのはとんでもなく鍛えているか平地しか走らない限り無理があると思う。もっともこの39Tには懸念もあって、現物を見ていないのではっきりした事は分からないが、40Tですら既に「明らかに○に近く、ROTORの形をしていない」形状だったのに、更に減らして大丈夫かいな。PCD110mmのTT用エアロアウター50T、52Tが出たのは、STRONGLIGHTのCLMに110mmがある事の向こうを張ったのか?とにかくどんどん増える一方のQ-Ringsだ。
他にもSRM Compact用のアウター130/インナー110mmセットもあったりする。違うPCDのセットをいちいち買う必要がないだけではない。SRMのCompactを持っている/知っている人なら分かるが、あれはアウターチェーンリングの固定方向が通常と逆になっていて「内側から外側に向けて固定」するので、厳密にはチェーンリングもそれ相応にピンの頭が入る凹みをチェーンリング外側から内側に変更する必要があるのだ。ROTORのは、ちゃんと変えてある。私の知る限り世界唯一のSRM Compactに100%対応したチェーンリングだ。
もっとも、やる気ナシナシの日本代理店は日本が沈没してもそれらを輸入することはないと思われるが。
売れセンだけに絞って輸入したら通り売れるかってそれは間違いで、ラインナップが揃っているからこそ売れる面があることを分かっていない、商売の素人なのだろうね。(自動車の世界だが、トヨタとかはそのことを憎らしいくらい調べ抜いて知り抜いている)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
このシマノにも取り付け可能なQ-Ringを輸入してでも使いたいのですが、購入可能なショップを御存知でしたら教えていただけませんか。スペインのショップで発見し、メールで問い合わせたのですが返信無しでした(涙
投稿: ダエン小僧 | 2008年4月27日 (日) 08:03