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2008年4月 8日 (火)

2本のレール

サドルのシートレールは、ハイエンドのサドルを作っているサドルメーカーが一番「ここは何とかならんのか」と思っている部分ではないだろうか。

この2本のチューブでサドルを支える構造は、生まれた当初ならともかく、現在となっては軽量化の面でも強度の面でも空力でもデザインでも、有利な要素が全然ない。

しかし、世に出ているシートポストの99.9%以上がこの2本レール用に作られているから、変えたくても変えられない。ましてや昨今のようにインテグラルシートポストのフレームがどんどん増えつつあると、コトはシートポストを専用品に換えれば済む問題ではなくなり「折角作った新しいサドルがあのフレームでもこのフレームでも使えない」事態を招いてしまう。selle-ITALIAは2007年のEUROBIKEで新規格のサドル(とシートポスト)を展示していたが、商品化は厳しいと思う。SELLE san marcoの社長もシートレールの規格の変更に関してシートポストメーカーへアプローチはしているが難しい問題だ云々…のようなコトを喋っていた。

シートポスト側も、世に出ているサドルの99.9%以上がこの2本レールだから変えられない。新しい規格を採用してしまうと「俺はこのサドルを使いたかったのに」とユーザーからクレーム必至だ。果敢にも新規格を採用した例がDAHONのiBeamだが、この新規格採用に関しては非難の声が多い。

身動きが取れない状態だ。

いきおい、2本前提で工夫を凝らすことになる。selle-ITALIAのCX-ZEROなどは座面がぐるりと下まで回り込むようにしてレールを取り込んだ形にした。苦肉の策だ。

3t_debuts_palladio_microadjustment_seatpost.pdf

これは新生3Tが売り出す新しいシートポストだが、勿論“2本”用である。
Bontragerあたりが採用している回転型1本ボルトと2本ボルトの両方の長所を備えた面白い機構だと思う。

だが、やはりサドルはいずれこの2本レールを捨てなければならない時期が来ると思う。この機構は合理的だから生まれたわけではないからだ。ただ広まってしまったものに過ぎない。

それがいつ、誰の手によって成されるのか、は「神のみぞ知る」のだろうが。

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