苦戦の成果
LEWのカーボンクリンチャーホイールPro VC-1
遂に出荷が開始された。
本来なら2007年に発売されていた筈なのだが、何回も出荷時期を訂正。出荷が伸びに伸びまくっていた。
VT-1の時よりも遙かに商品化に苦労した感じだ。
当初980gで「Sub 1000 Clincher」アナウンスされていたが、現在Lew Pro VC-1 Clincher 1099gram Wheelsetに書き換わって、120gほど重くなった。このあたりはVT-1のリムハイトが当初52mmとアナウンスされていたのに商品化された時は何の説明もなしに46mmに減ったのと似ている。私の想像だが、重くなったことと出荷が物凄く遅れたことからして、強度不足に起因する作り直しが繰り返されたのではないだろうか。当初予定だとLightweightのStandard C(公表スペック1090g)より軽いはずだったが、出来上がりとしてはむしろ重くなった。1099gだから実質1100gなのだけど、それでも1099gと表記するあたりに1000gを切れなかった苦渋が出ている気がする。
値段は直販$6995で、VT-1比でちょうど1000ドル高い。
最大の違いはもちろんリムなのだけど、何故かVT-1で選べるフルセラミックベアリングのB.T.O.オプションが選べないとか、謎な相違点もある。
VT-1がそうであったようにリム単体も発売され、こちらは1200ドルで重さ380gとなっている。ハイト46mmのクリンチャーリムであることを考えると十分劇的に軽いが、チューブラー版は280gバージョンが800ドル、1200ドル出せば250gバージョンも買えることを考えるとインパクトが薄いのは否めない。
元々のVT-1は少し軽量化され850gと元気であり、また本体より高い7500ドルのオプション料金を払えばボロンの含有量を増やして700g付近にして貰える。このあたりはLightweightがChallenge 700を市販できないのと違い、LEWの前衛的姿勢が良く出ている。VC-1がsub1000を達成できなかったのに販売に踏み切ったのも、数字達成にこだわるあまりLightweightのStandard Cに遅れを取るわけにいかないと判断したのだろう。VT-1が軽くなったように、VC-1もランニングチェンジで軽くなる可能性は低くないと思われる。
やっとVC-1完成に漕ぎ着けたLEWは、2008年の新商品として「Lew RIM TOTW」を発売予定。ロープロファイルリムだが、名前のTOTWはTop of The Worldの略だそうで、物凄く挑戦的な名前の商品だ。ほかにも以前取り上げた、北京五輪でアメリカナショナルチームに供給が決まっているディスクホイールと、 A radical new spoke design sets a new standard in low dragと謳うTTホイールセット$6995が新商品。何れも今のところ詳細未定だ。
2008年中に発売できればいいね(笑)
アメリカナショナルチームに供給するディスクホイールは流石に北京に間に合わせるだろうけど。
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