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2008年5月 1日 (木)

トルク

Ritchey_torqkey_4mm_head_5nm

RITCHEYの純正単機能工具

ようはRITCHEYのカーボンステム専用トルクレンチ。
これで締めればオーバートルク無しの代物。

なるほどなあ、と思う。
何せトルクレンチにおけるトルク値設定ミスさえ起き得ない商品だ。

第一段階 何Nmで締めろと取り説に指示がある
第二段階 ボルトの横にxNmと記載がある
第三段階 工具メーカーからOEMを受けたトルクレンチをリリース
第四段階 専用工具をリリース

こんなところか。

このステム専用工具、日本で取り扱いがあるのかどうか不明だが、いやしくもトルク指定商品を売り出している会社はもっとバンバンこの手の工具を売って然るべきじゃないだろうか。みんながみんなカンで締めて「緩くなく、締めすぎず」のバッチリなところで止められるメカニックセンスの持ち主ではない。いや、センスがない人がほとんどだよきっと。eBayでもSchmolkeのTLOを締めすぎ割っちまったトホホ品が出品されとる!僅かのやり過ぎで1本6万円のドロップハンドルがおじゃんだ。

そんなことを書いている私も、華麗な手加減テクニックの持ち主ではおよそナイ。締めすぎて潰すタイプではないが逆に締め足らない。段差でハンドルがお辞儀した経験は3回や4回ではない。

訳知り顔でサクサクと作業している人の多くも、限られた天才を除き、最初の頃はねじ切ったりナメたり締め足らなかったり色々やってるのだ。そうして学んでサクサクできるようになる。「メカニックに天才はない」説さえある。経験の質と量が全てだと。しかし誰しも一流メカニックになりたいわけではないので、ミスしない工具が初めからあればそれに超したことはないのだ。

私は、トルクレンチの良さは締めすぎたりして潰さない事(それは「当たり前」だと思う。そのぶん高い工具なのだから当然の仕事だ)よりも「この位の強さで締めるときの手応え」を教えてくれる事にあると思っている。使えばカンが鈍る工具などではなく、使えば使うほどカンと理想値との差を埋める貴重な経験となるし、そんな風に使うことが出来ないのなら何使っても進歩しない駄メカニックなのだ。その意味でもトルクレンチの使いすぎはないと思っている。

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受信: 2008年7月27日 (日) 17:05

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