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2008年6月 6日 (金)

進化のカタチ

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DURA-ACE 7900のチェーンリング(クランク自体は7800)

見たことがないような形状をしている。
78と比べて一番特徴的なのは、歯の凸の間に削り込みが新たに設けられた点だ。
これが変速性能に関わる改良なのは明白。

シマノのチェーンリングは、78以降急激に他と差を付けた。
DURA-ACE 7800のFD変速性能は発表時まさに「驚異」の一言で足るほどの凄い変速性能を見せ、今以て他社は完全に追いつけていない。

それどころか、見比べると分かるのだが同じ78でも初期と今のものとではチェーンリング裏の変速用スパイクピンの形状が変わっているし、切り欠きの形状も違う。FC-R700で採用されたのと同じ系統のものになった。FC-R700で始まった新しいスパイクピンは79にも受け継がれている。毎年イヤーモデルとして作られるCampagnoloと違って、シマノ製品は「実は変更点が加わっているが特に型番が変わらない」事が多いが、実は地道な改良は発売後も続けられている。私は発売当初の78DURA-ACEを使っていたので、今年になって購入した78のチェーンリングを見て変速ポイントの形状が随分と変わっている事に感心させられた。

思うに、世界中でシマノ以上にチェーンの動きを具に観察し研究しているメーカーはない。

このあたりの基礎研究に凄く時間と労力と才能を割いている。チェーンリングにスパイクピンを打ってチェーンが引っかかりやすくすることで変速性能を上げる工夫をMTB用チェーンリングで始めたのもシマノだった。
今や変速用ピンなど珍しくもない。最下位コンポでも変速ピン付きチェーンリングが付いている時代だ。スパイクピンはその後に位置や形状の工夫が加わり、更にスパイクピンを打つだけでなくチェーンリング刃先の形状も併せて変更しスパイクピン以外にもチェーンを引っ掛けやすく、また脱落しやすくする形状さえ故意に造作する事で「変速ポイント」なる概念を作り出した。刃先の形状や表面処理なども全て研究が行われており、それぞれ理由があってそうなっている。出来上がったものを真似するのはたやすい(特許関連の問題は生じる)が、考え出すのは半端なことではない。それに見える形だけを真似しても根本理念を理解しているわけではない猿真似なので、どうしても「劣化コピー」現象が起きオリジナルを超えることはない。78DURA-ACE以降、明らかに猿真似なチェーンリングが次々と現れたが、どれも劣化コピー品のレベルだ。

7900チェーンリングの性能にまた世界が驚嘆するまで、あと約半年である。

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コメント

はじめまして
7900テェーンリング気になりますね。
取り付けボルトも表からでなく裏からですね。
リングの脱着も用意になってこれは良いと思いました。

投稿: 最終走者 | 2008年6月 6日 (金) 09:31

もう“待つ”以外考えられないです。

生産自体はもうフル稼働でやっているらしく、
現行コンポの生産に影響するくらい作っているようです。
それでも品不足になるんだろうなぁ・・・。

事実上現行品の生産はストップしているとも思えますがこれは妄想です。

投稿: 猫の郵便屋 | 2008年6月 9日 (月) 21:17

新デュラエースかっこ悪くないですか?
物欲そそられません、、11速の新スーパーレコードのほうが数段かっこよいと思いました。
自分もレースをやっていますが自転車部品は機能、性能がよければ良いとは思いません。
またカンパにやられたという感じがして悔しいです!!
来年、高校入ったら購入しようと思っていたので残念です。カンパにします!(コーラス?せめてレコードが欲しい)

投稿: ぽぽろ | 2008年6月24日 (火) 00:48

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