ZIPP SL
ZIPPが来年出す予定とされているハンドルのラインナップで一番軽いモデルは165gだそうだ。
SchmolkeのTLOが130〜150gのカタログスペックで550ユーロ。日本じゃ10万円を超える。
実際に購入して計ってみた人の数字を散見する限り、重い場合で実測155g前後のようだ。
300ユーロ強くらいで売られるらしいZIPPのブツが165g。実測はまだ分からない。
実測で少し重いとしても、根本的に軽量化でやや不利な31.8mmスーパーオーバーサイズクランプを採用して165g標榜は大したものだと思う。他の軽量ハンドルバーは26mmクランプのものばかりだ。Schmolke TLOを下回る予定のax lightness Uranus SLも26mm。
ちょっと前までは、Schmolke TLOのような超弩級最高級品と量産品との間にそれなりに差があった。
しかし量産品の進歩の早さに比してハイエンド製品の進歩は青息吐息気味だ。日本定価20万円を超えるax lightness ORIONとKCNCのデュアルピボッドでは15万円以上の差があるが、重量差は100gない。ORIONを買えるのは相当な勇者かお大尽だ。だいたいORIONを付けるならフレームだって900g未満、それこそ800gを切るくらいの勢いでないと何のためのORIONだか分からない。ただ6kg前後のヒルクライム用軽量ロードを組むだけならORIONはなくてもいい。それこそORIONなしでも5kg台が可能な時代だ。
軽量化とは、10gとか20gに多大な待ち時間と費用を賭ける意義を見いだすか否かの、ほとんど禅問答な領域に入ろうとしている。
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