自力勝負
もうすぐ決着するLe Tour de Franceステージ20
突入時点のタイム差を勘案すると、既に勝敗は決したかに見える。
SastreやSchleckは表彰台から転げ落ちないように全力を尽くす必要がある。Sastre、Schleckの二人とEvansではTTの走力が違いすぎる。そのちょっと後ろに控えるメンショフも、普通に全力を出せれば表彰台に届く力を持っている。ステージ17終了時点でEvansに対して1分34秒のタイム差しか付けられなかった時点で、SastreがMaillot Jauneを守りきるのは奇跡でも起きない限り無理だ。安全に逃げ切るには3分以上必要だった。
でも「これはツールなんだ」はEvans自身の言葉である。(つまり「何が起きても不思議はない」)
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コメント
こんにちは。
いやー、いろいろとびっくりの結果でした。
しかし、最後のTTを当てにして、それまで勝負を賭けた行動を起こさなかった
エバンズには、結局勝ち運は転がってこなかったということなのでしょう。
サストレはもちろんのこと、シューマッハーやシャバネルはステージ勝利を手に
して、勝者の顔をしていますが、今年のツールのエバンズは完全な敗者です。
こんなことならマキュアンのステージ勝利のためにアシスト割けばよかったのにw
投稿: KJ | 2008年7月27日 (日) 17:12
ここ数年のデータを総合すると、サストレとエヴァンスのTTに「違いすぎる」ほどの差はないようですよ。
投稿: | 2008年7月28日 (月) 11:27
1.SastreはEvansにTTでただの一度も勝ったことがない
2.両者のTTの差は年を追う毎に差が広がる傾向がある
3.両者がエースとして臨んだ2007年のツールでは、2回のTTで2回とも2分以上の差が付いている
など、かなり差がありますよ。ただし
4.Sastreは時々10秒くらいの差でEvansにくらいつく。
のも事実でした。
この数年間のTTの差を距離で計算し総平均して20ステージの距離で掛けたら、計算上はEvansが逆転する事になってました。Evansが得意そうなコースでもありましたし。
なりませんでしたけどね。
4の「時々10秒くらいの差でくらいつく」が、Sastreにとって一番来て欲しい時に来ました。
それがツールなんでしょう。
Evans本人が語ったように、Sastreは一度も落車せずEvansは(ヘルメットが割れるほど)落車し体を強打したのも大きかったように思います。Sastreを全力でサポートし続けたCSCとEvansを孤軍奮闘させ続けたLottoのチーム力の露骨な差も見えました。アシストがほとんど機能していなかった。対してCSCは豪華アシスト陣がやたらキャラ立ちまくりでいい仕事しまくってました。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2008年7月28日 (月) 19:34
昔、エディ・メルクスがベルナール・テブネに1分ぐらいのビハインドで、最終パリステージを迎えた。アルカンシェールを着たメルクスは、スタート直後から本気で逃げて逆転しようとした。テブネはこれに必死でくらいついて逃がさなかった。
所詮ダメもとの行為ではあったけれど、何か感じた人は多かったと思う。
当時の加藤一さんの記事は名文だったと思う。
投稿: Champs-Elysees | 2008年7月28日 (月) 22:37