間違いならどれだけ嬉しいか
既にご存じの方も多かろうが、Riccardo Riccoが“第三世代EPO”たるCERAポジティブの判定を受け、既にチームごとツールを退去した。
CERAはごく最近まで検出が難しかったそうで「アシの付かないEPO」として知られていた薬物なのだそうだ。
それが検出技術の進歩で判定できるようになったのが、今回のRicco陽性に繋がった。
私はジロでRiccoの熱い走りに感動した。
ツールでも同じくだ。
Ricco、あの素晴らしい走りは薬物のお陰なのか?
真相は本人が十分知っているだろうから擁護する気も叩く気もない。ただ残念なだけだ。
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コメント
今日(20日)までのレース終了時点でサストレまで“あります”ねぇ。
それ以下は大逃げしても縮まらないか?
いや、2日連続で大逃げすれば・・・。
そしてマイヨ所持者も変わった。
エヴァンスの心中や如何に。
このスキャンダルで白けたのが少しは緩和されたでしょうか。
投稿: 猫の郵便屋 | 2008年7月21日 (月) 03:25
はじめまして、当方nacaと申します。
いつもLIVESTRONG MODERATELYを読ませていただいてます。
私も自転車が趣味で、ときどきロードで遠出をしています。
先日、日経サイエンス誌('08 8月号)に自転車競技のドーピングを扱った記事が掲載され、
興味深いものだったのでごく簡単に紹介したいと思います。
(もしかしたら、既読or読まずともわかっていることかもしれません。)
(そうでしたらすみません。。)
その記事では、スポーツ(主に自転車競技界)でドーピングが無くならない理由について、
ゲーム理論の観点から考察していました。
ある競技者がドーピングをした場合としなかった場合の利得を、
周囲の他の競技者がドーピングをした場合としなかった場合のそれぞれに対して、
かなり簡単にモデル化して比較します。
その結果、薬物の効果が確実で、さらに薬物の摘発率が低いのなら、
ドーピングを行うほうが確実に競技者にとって有利だという結論に至っています。
また、ドーピングを無くすための対策は、
「摘発率の向上と罰則の強化」だとされています。
(自明なことですが。)
実際、「'90年代以降の優勝者の平均速度は過去に比べて急上昇していて、
機材・栄養・トレーニングの改良からそれを説明することはできない」と、
著者は述べています。
私も当然アンチドーピング派ですが、
明快な理屈で「ドーピングしたほうが有利」だと
結論付けできるところには衝撃を受けました。
そして今は、有機物質の合成技術が発達し、
体内の複雑な生体反応メカニズムの解明され続けています。
いつになったら検査能力がドーピング技術に追いつけるのか、
非常に心配になってきました。
ちなみに、この記事の著者も、アメリカの本格的なアマチュア自転車選手だそうです。
投稿: naca | 2008年7月26日 (土) 03:00