ステム一体型ハンドルですがどうかしましたか?
Le Tour de France 2008に出走した中でも一番ヘンテコな自転車ではないかと思っている一台。
チームコロンビア(旧HighRoad、旧々T・Mobile)が使用するGIANTのTTマシンだ。
何がヘンって、ステム周り。
これ、一応ステム一体型ハンドルらしい。
ようは「エアロヒンジのパテントに触れずに事実上エアロヒンジ構造にする」ための“力作”なんだが、空力を向上させるための付加物の使用を禁止したUCI規定にこれで抵触していないのが凄い。
これはステム一体型ハンドルであると強弁しきらなかったら即座に規定に触れそうな感じの、まさにギリギリの線で製作された珍奇なハンドル周りだ。LOOKやBMCのエアロヒンジ構造に見えなくもないが、よーく見たら確かにフォークに固定されているのは上端だけで、ステム?部の下端は触れているだけに近い。
それにしても、GIANTの十八番だったスローピングが完全に廃された見事なホリゾンタルだし、フレーム全体としてはcervelo P3Cのヘッド周りだけ変えたに近いデザインだ。SPECIALIZED TRANSITIONだってP3Cをスローピングにしたようなデザインだし、そのくらいP3Cの基本デザインが空力で優れているのだろう。
先に取り上げたRIDLEY DEANもそうだけど、TT用自転車は代を重ねる毎に基本的な設計思想が似てきているような気がする。それはある意味それだけ最適化が進んできている事も意味しているのだろうか。
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コメント
ブレーキ穴とステム部がネジで一体化しているのではないでしょうか?だから空力部品ではないと強弁出来るのだとおもいます
投稿: | 2008年7月13日 (日) 14:43
前面投影面積の減少を考えればホリゾンタルでTTバイクを作るのは当然でしょうね…
GIANTも意地を張らなかったわけですかwww
投稿: | 2008年7月13日 (日) 16:48