その名は7970
STIレバー。試作品当時に存在したインジケータは無くなった。フライトデッキに集約する方式を採用したものと思われる。見た目はST-7900と酷似している。
レバーをがちゃがちゃとスイングさせる必要がないので、ブレーキレバーがST-7900のように「ハの字」になっていない。また重さ何と「ペア255g」だそうだ。カーボンブレーキレバーとスイッチなので軽くて当然だが、ハンドル周りがズンと軽くなる。
つい先日取り上げたCLM用グッズは「ST-7971」と「SW-7971」としてリリースされる。
これも7900と同一系統のデザインに仕上げられたRD
それと説明されない限り一見しただけでは電動と分からないような、かなり洗練された外観になった。
さすがにFDは一目見て分かる外観だ。トリミングは自動作動する。なおDi2の変速系はFDにCPUが搭載されコントロールの中枢を担っているのだそうだ。STIではない(STIはブレーキレバーと変速「スイッチ」以上の役割を担っていない)
バッテリーは7.4Vのリチウムイオン。多くの人の最大の関心事であろうバッテリーの「もち」は、ヘビーユースで1000kmだそうだ。たぶんプロの使い方で1000kmを意味するのだと思う。シマノが一番気を使った部分ではなかろうか。実際は2000kmくらい普通に走れるそうで、1000kmは保証値としてマージンを見た数字のようだ。フル充電時間は90分。開発開始から発売まで時間が掛かった理由の大きな部分がバッテリーの小型軽量化に苦心したからだそうで、最初の試作品はバッテリーが250gあったそうだ。
ヨーロッパの予価でSTI、RDが各々7万5000円弱、FDが5万円強、バッテリーとチャージャーがそれぞれ1万円ちょうど前後となっている。
型番の通り、7900コンポの上級オプション扱いのようだ。クランクやチェーンやスプロケットは7900のものをそのまま使う。
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コメント
電池を電源とした電動ディレイラーはUCI規則の1.3.010に抵触しないのですか。
それで、昔は自家発電による電動が試みられたことがあったと、おぼえていますが。
投稿: time traveler | 2008年8月 3日 (日) 12:20
1.3.010はクランクの駆動に電気による補助を禁止してるだけかと思いますが
もしも1.3.010に抵触していたとしても来年からはグランツールはUCIから外れますしそもそもUCI管轄外のレースもたくさんありますからUCIのレースに出られなくても問題は無いかと思いますよ
投稿: 菊6号 | 2008年8月 4日 (月) 14:42
>time travelerさん
先日の全プロツアーチーム離脱でUCIが孤立した一件と無縁ではないと思いますね。
ツールの後というのも、色々と織り込んだ上での発表なのではないかと。
投稿: ナホトカ | 2008年8月 4日 (月) 17:36