SPECIALIZED by Walser
無塗装で「SPECIALIZED」と名前が入っているが、ワイヤー内蔵工作の場所やシートステーにあるブレーキキャリパーの“逃げ”まで同じなので間違いないだろう。フォークがよく分からないが、もともとWalserのMODEL 6は特定の標準フォークが付属しないフレームなのでフォークは判別の役に立たない。
知ってる人は知っての通り、SPECIALIZEDは、自分でも宣言しているがメーカーではなく企画屋なので、実際の生産はモノに応じた協力 工場に依頼している。繰り返すがこれはSPECIALIZEDが「長所」であるとして主張しているくらいで秘密でも何でもない。そして「その方が自社生産にこだわるよりもよりよい製品作りが出来る」がSPECIALIZEDの主張なのだ。だからWalserに生産依頼し てもSPECIALIZEDと貼り付けるコトにSPECIALIZED自身は何にも恥じていない筈だ。かつてBianchi銘のWalserが走ったりGIANT銘のWalserが走ったりしたのとはかなり内実が違う。
味も素っ気もない名前だが、Walserの自転車は全部「MODEL ナントカ」だ。
フレームとヘッドセットとシートポストで3300ユーロ「から」この値段にフォークは入りません!
WALSER SPORT製競技用自転車の特徴的なポイントは、フォークコラムが1inch(全モデル共通)なのとエンド幅が2種類あること。このMODEL 6もリアエンド幅110mm仕様が注文できる(トラック用フレームもエンド幅が2種類で、110mmか80mmだ)。Walserの自転車は全部注文生産なので注文できるもナニもないのだが。
トラック用じゃねえんだからそんなモン買ってもホイールがねえだろうが!と思うかもしれないが、ちゃんと110mmエンド用のスペシャルホイールをWalserから買うことが出来る。現在はXeNTiS Mark1 TT改の110mm仕様かカーボンディスクの110mm仕様になる。XeNTiS Mark1 TT改などは凄くて、幅を狭くするためにバトンのフリーハブ周りが凹ませてある完全専用金型だ。当然チェーンラインも変わるので専用のクランクが用意される。そこまでして空気抵抗を減らそうとしている、物凄く濃いぃ世界だ。MODEL6を110mm仕様にして専用クランクとか専用ホイールとか買うと、コンポがまだ何も付いていない(フォークも)段階で100万円を超える。
なおUCI適合。
メーカー品以外に物凄い世界があるってコトで。
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コメント
SRMのサイトにWalserのインタビューがありますよ。
投稿: | 2008年8月28日 (木) 21:57
情報ありがとうございます。
Walser氏の尊顔(笑)、初めて拝見しました。
なかなかシブいおじさまですね。
氏へのインタビュー自体は、検索してみるとちらほら見つかります。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2008年8月29日 (金) 14:01