EUROBIKE2008 「グラムいくら」の世界
ax lightnessのフォーク。
軽量化最優先から生まれた造形なのだと思うが、ある意味「常識破り」のカタチ。こんな風に途中がエンドよりも幅広くなるフォークはかなり珍しい。
肩からストンと落ちるような感じが主流になっている現在のフォークの造形だとクラウン部に高い強度が必要(最近上下異径ベアリングのヘッドが増えている理由の一つ)なのだが、この応力集中を避けるためにこんな樽状とでも呼びたい造形を採用したのではないかと想像している。
当然のようにエンド部までフルカーボン。
豪勢な「ax lightnessで固めたフロント周り」だ。50万円で買えない事だけは間違いない。
それほど高くても、軽量パーツをリードするメーカーの一つだけあってEUROBIKEでの注目度は高い。今まで軽量フォークと来ればTHM CarbonesのScapulaと相場が決まっていた観があるのだが、ax lightnessはハンドルでSchmolkeに、フォークでTHM Carbonesに対抗する製品をリリースする事になる。
ただ、厳密な意味では「対抗できない」とも思う。
何故なら最近のax lightnessは生産寡少ぶりが著しく、サドルとシートピラー以外は満足に流通していないからだ。
ステム「Zeus」とハンドル「Uranus」は基本的に受注生産で、しかも注文をまとめて年に1回だけ作るありさま。世界中から直接注文で作ってくれるB-T-Pの方が、多少納期は掛かるがまだよっぽど柔軟性がある。
先に出た(筈の)UranusやZeusと同じく、一応商品としては存在しても実物はまず見ることは出来ない幻の存在になりそうだ。
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コメント
ワンクラッシュ50万円Overですか
軽いだけでTIMEやLOOKのような性能がないとしたら、
私としては全く欲しくないですねぇ・・・。
投稿: 猫の郵便屋 | 2008年9月 9日 (火) 01:01