ドラマを超えた世界
以前取り上げた、伝説的レーサー「フライングスコット」Graeme Obreeの伝記映画が日本語化されている。
日本語版の発売は暫く前で、取り上げるのを忘れていた。
Graeme Obreeの人生自体が「ドラマとして作ったらウソくさい」くらいドラマチックなので、特に予備知識なしでも普通に面白いドキュメンタリー映画になっている。いや、話が突飛すぎるので予備知識なしで見るとドキュメンタリー映画とは思えないかも知れない。それこそUCIのオッサン共は「悪役」すぎている。あれらの横やりが本当にあったとは思えないほどにね。彼の人生はそのくらいドラマチックなのだ。
Obreeこそが「サドルの先端はBBより5cm以上後方でなければならない」「ハンドルエクステンションはBB中心から75cm以上前に出てはならない」ルールを作らせた張本人である。5cmルールに対抗してノコギリでサドル先端を切り落として走った最初の選手も彼だ。歴史的天才が、何らのバックなしに常識の権化たるUCIに挑む姿は必見。
なお、走るシーンではObree本人も登場している。
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コメント
なるほど。サドルの5cmルールはそういうことだったんですね。この映画見たくなってきました(^_^;
投稿: あれこれなんでも | 2008年10月25日 (土) 19:25
あれこれなんでも さんまいどです。
ええ、そういうことだったんです。オブリーポジション(Mark1、Mark2)を取らせないためにあのルールが出来たんです。
特定の人間を排除するためにルールを変えるとか後出しルールでそれまでの記録を一斉になかった事にするとか、UCIってえげつない根性ワル組織ですよ。腐りきっていると評しても過言ではないでしょう。プロツアー制度が崩壊するのは「自明の理」「自業自得」だと私は思っています。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2008年10月30日 (木) 13:16