« 諺の裏に哀しい歴史あり | トップページ | BREZZA »

2008年10月31日 (金)

救い主か破壊神か…

遂にケミカルも「純正が一番」と答えれば済む時代が来るようだ。

105548

SHIMANOとしてはケミカル類の発売を「あえて避けていた」部分も少なからずあると思う。
サードパーティー市場を荒らさない名目で。

シマノハブに最初使われている純正グリスも、売り出されたのは最近だ。それまではいわゆる「DURA-ACEグリス」くらいしか売っていない時代が長かった。あの謎の(今は謎ではないが)グリス、一度クリーニングしてしまうと同じのが充填出来ない時代がずっと続いていたのである。

 しかし、用品ブランド「PRO」を立ち上げてハンドルもステムもシートポストもサドルも、果てはライトから空気入れに至るまで売る。ファクトリーコンプリートホイールもプロツアーで走りまわるやつからホイールに名前が付いてることも知らんような人が使うやつまで出す。服なんかはもう少し前からやっていて、どのくらい売れているのかどうかは知らん(何故なら、SHIMANOブランドの服を着ている人を見かけた記憶がない)が、ラインナップの充実ぶりだけで見ると既にシマノは一大総合自転車アパレルメーカーだ。そんな時代の流れとして、遂にSHIMANOブランドのケミカルも大々的に(かどうかは分からないが)売り出す。

「どの油を塗るか」ごとき些末な事で悩みたくないわ

と思う人には朗報だと思う。実際問題、どの油を塗るかごとき事で悩むのは、それをごちゃごちゃやるのが好きな人以外には苦痛に近いと思うのだ。だから私はこれむしろ遅すぎた発売だと思う。

初心の人から

「どんな油を塗ればいいですか」

と聞かれて

「556とかでなかったら何でもいいよ。ミシン油でも。556はほとんど灯油だから、あれ塗っていいと思ってるんなら灯油買ってきて塗ったら556の1缶の値段で何年も塗れるで(笑)」

とか答えて来たわけだ。ちなみに灯油や軽油には潤滑作用があるので塗ること自体は無益ではない。ただ潤滑油としてはあまりにも揮発しやすく耐久性がなさすぎる。正直556にしてもそうだが「汚れを洗い流すための揮発性油性液体」と思った方がいい。灯油や556のそこそこ揮発しやすさはむしろ長所ですらある。ゴミを洗い流すための液体として使うときはね。不用意に556を注すとグリスを見事に流してしまうのだが、これは逆に見るとドボ漬け洗いしてディグリーザーとして使えることを意味しているわけで、業務用の一斗缶販売556を買ってきてディグリーザーとして使うのは真っ当な使用法だ。どう考えても灯油の一斗缶で十分だが。水性の洗浄剤を使うと最後は水洗いするわけだが、水洗いしたらしたで今度は乾燥にやや時間が掛かるし、油が抜けた状態で水に触れるから折角洗浄したパーツが錆びることもよくある。灯油洗浄だとこの錆が出ない。臭いとか保存に困るとか色々問題もあるけど。

毎日油を注す人なら556でも問題ない(それでも1回に200kmとか走るなら最後まで潤滑がもたない)が、毎日油を注すほど潤滑に気を遣う人が556に手を出すとは思えない。 なお例示したミシン油、バカにしているのかと思われたかも知れないが、潤滑油として556よりかなり高性能だ。ウソだと思うなら使ってみればいい。

話が逸れたが、このような質問に対し

「シマノの使っとき。純正やし」

と答えるだけでいい時代が来るのだ。

しかし今までチチンプイプイで商売してきたサードパーティにすればかなりインパクトあるんじゃないかなあ。
少なくとも、拘ってない人の大多数がシマノに流れるのは間違いない。純正パワーの引力に勝てるところは少なかろう。お店だって、変に拘ってないところはきっと純正を勧めるぞ。だって純正なんだから。

|

« 諺の裏に哀しい歴史あり | トップページ | BREZZA »

コメント

アレもコレもな拡大ぶりには驚きを通り越して呆れます。
が、インターナショナルな御時勢でワールドワイドに事業展開なさるSHIMANO様。
そのくらいのじゃないと、モノポリーを理想とする欧米の投資家から御指導を受けるのでしょうか?
手に入りそうな果実は全て押さえてから利用方法を考えろ、と。
昔、ダイムラーとクライスラーの合併ニュースを聞いたときのような違和感を思い出しました。

投稿: ブルーわらビー | 2008年10月31日 (金) 01:26

自転車用の油は高いので、安い556で洗浄と潤滑をまかなっています。(;´д`)トホホ…

投稿: ma- | 2008年10月31日 (金) 01:58

クルマと一緒で純正信奉者とサードパーティ高級油信者の言い争いなんか出て来そうですね。
---
確かに 556 をグリス落としに使うのはエエですねーカルシウム系とリチウム系には。

ただ灯油と違って不思議と水を呼び込むのでそのウチ錆びて来るのが笑えます。

投稿: といとい | 2008年10月31日 (金) 22:10

ブルーわらビーさんまいどです。
個人的には、ハンドルとか服とか出す前にこれらを出して然るべきだったろう?と思っています。逆に服いらんやろ、と。

ma-さん、せめて注油にはミシン油使った方がいいと思いますよ。値段もミシン油の方が556より安いです。

といといさんまいどです。
確実に宗教戦争が起きるでしょうね。どの分野の油脂でも起きてますから。556の洗浄油としてのパワフルさ(笑)は意外と重宝しています。確かにあれ注して防錆できたと思ってたらとんでもないですね。すぐ錆びる。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2008年11月 1日 (土) 21:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170044/42937761

この記事へのトラックバック一覧です: 救い主か破壊神か…:

« 諺の裏に哀しい歴史あり | トップページ | BREZZA »