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2008年11月21日 (金)

CYCLE MODE 10 根本から取れる

Vittoriaの代表的Tublar、CORSA EVO CXがマイナーチェンジ。

Sany1023

日本の代理店は「CORSA EVO CX2」として売り出すようだ。
海外では単にCORSA EVO CXで、だいたいVittoriaの公式HP自体が2と呼んでいないし、お店でも「CORSA EVO CX 2009」扱いで2と呼んでいるところはない。なお海外では既に販売開始済み。

ちがい

  • ケーシングが320TPIに(旧290TPI)
  • 耐パンクベルトが新型に
  • 公表重量が21cで245gと軽くなった(旧270g)
  • どのような意味があるのか分からないが、旧来「センターは黒だけで、カラーモデルはサイドトレッドが色つき」だったものが「サイドトレッドは黒だけで、カラーモデルはセンタートレッドが色つき」に逆転した
  • バルブがコアならぬ「根本」から全部取れてしまう新方式採用

新旧で見分けが付くようにか何なのか分からないが、一番減るセンタートレッドが色つきはどうかな?同じ技術で作ればカラーゴムの方が耐久性で劣るのは多くの技術者の人が認めるところなのだけど。私は正直サイドトレッドの色つきすら「?」と思っていて、色付けたきゃサイドウォールに付けとけ(MICHELINのように)と考えている。その方が色が付いているのがよりはっきり分かるだろうし。なお、タイヤでも2007年くらいから地味に流行している「白」も出る。

バルブはエクステンションで「継ぎ足す」のではなく、根本から外れて長いものを付けられるラディカルで合理的な方式を採用した。継ぎ足すのは慣れていない人が工作するとシールが甘くて注ぎ足し部分からエアがダダ漏れになったりするからこれはよい事だと思う。標準含め3種類の長さが販売され、一番長いものはなんと100mm!だそうだ。ZIPP808のような超ディープリムでの使用を想定してのことだろう。

Sany1022

根本から取れる新バルブ。赤いのが目印で、こちらはオールブラックモデルでも分かる新型の特徴。

細かいことは抜きにして、結果だけ見ると「ノーマルモデルが、CORSA EVO CX LIGHTと同等にグレードアップ」した感じか?23Cのモデルでも250gに抑えられているのは大きいと思う。これでCORSA EVO CXの大きな美点である「非常にパンクしにくい」が変わっていなければ素晴らしい。根本から取れるバルブも「やっぱVittoriaはレースを分かってるよな」と思った。専用バルブが潤沢に供給されさえすれば、これはとてもよい方式だと思うのだ。

残念なのは、「あまり高くないこと」も大きな美点であったCORSA EVO CXなのに、いよいよペア1万2000円時代になったことか。

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