CYCLE MODE 6 王者の苦悩
当然例のボトルをチェック。
外すとこんな感じで、ボトルが完全にフレームのいち部品として設計されている事が分かる。
あまり注目していなかったが、リアブレーキが専用品だった。こんなに凝っているのにどうしてフロント周りは何の変哲もないコンベンショナルな方式にしたのかちょっと不思議。パーツメーカーに配意したのだろうか??
根本的なデザインではP3(旧P3C)と全くの兄弟であることが見れば見るほど分かる。P3でやり残した部分を一つ一つ完成させたような感じだ。ORBEAのORDUが毎回コロコロ変わるのとは対照的で、もともと前衛的デザインで鳴らしたcerveloとしては異例も異例なほど「変わっていない」新モデル。
正直「完成した」と評するより「煮詰まってしまった」ような印象があった。
なまじP3が記録的大ヒットを収めただけに「守り」に入ったような負のオーラが感じられ、P3Cを出しSLCを出して皆を驚かせた時の「これが正しいんだ」と怒濤の押しで寄り切るようなエネルギーは見えなかった。次の変革にはP5を待たねばならないのだろうか。
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コメント
昨日cycle modeに行きましたが、P4のボトルケージとボトルキャップが無かったのは何ででしょうね?
あと大阪ではPシリーズの試乗車があったみたいですが、転倒があってダメージを負ったそうで幕張には来ていませんでした。
投稿: nYolo | 2008年11月 9日 (日) 13:50
自分はサーベロに乗っているので、非常にP4には期待していたのですがちょっと残念でした。
しかし、このワイヤー取り回しは酷いですね。やる気あるんですかね(苦笑)
投稿: ぶち | 2008年11月 9日 (日) 14:21
空力大好きな工学部の人間から分析させていただくと、空力をよくするために最も必要な自転車の後端での乱流を抑制している点で煮詰まりましたね…
意外とフロント周りは前面投影面積を減らすだけですからね…
何もやらなくても良かったのかもしれないです。
投稿: il Pirata | 2008年11月 9日 (日) 22:21
他メーカーは全て我々のP3Cを追いかけているに過ぎない。P3Cは剛性もエアロ効果も(公表されていないが米S社の比較調査データでも)他社と桁違いだ。我々はP4を造る事で後続の遥か先を行く。我々は常にF1を造っているんだ。
とハワイでのCervero担当者のコメントが興味深いところです。
煮詰まってしまった感は否めませんが、やはり来シーズンの動向が気になりますね。
投稿: Randy | 2008年11月10日 (月) 15:40
nYoloさん、サイクルモードの落車はけっこう起きますねやっぱり。
私が見ている目の前でもドカーンと派手な音を出して落車した人がいました。
ボトルケージとキャップは私も不思議です。折れると思ったのかな?
ぶちさん、P4に期待していた人の多くが「肩すかし」感を抱いている、と私は見ています。
cerveloの技術者が強気で吠えているほど客は反応しないでしょう。「遂に煮詰まっちゃったかな」と、見た人の多くが説明されなくても感じるはずです。
il Pirataさん、P3で既に完成したデザインを何とかしようと無理に頑張ったけど結局どうにも出来なかったのがP4じゃないかと思ってます。
Randyさん、他社がP3を追いかけているのは事実だと思います。が、その後は単なる強がりですね。色々頑張ったけど「P3の修正版」しか作れず「ポストP3としてのP4」を作れなかった事を無理に誤魔化しているのが見え見えです。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2008年11月10日 (月) 17:00
あ、言葉足らずでしたね…
本当に良いフレームが出来たので、変更する必要が無かったのではないかと思います。
結構、海外の自動車関係のメーカーだとよくありますよね。基本設計は変わらず、長い期間販売されるもの…
何も、コロコロデザインを変更する必要も無いでしょう。金型につぎ込んだ資金も回収出来ないでしょうし。
P3の修正版が作れないとおっしゃる、LIVESTRONG 9//26さんのP3改善アイディア、いや、P4とはどうなるべきであったかというのをお聞かせ願いたいものですwww
投稿: il Pirata | 2008年11月13日 (木) 23:48