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2008年11月15日 (土)

CYCLE MODE 9 バットマン

押し出しの凄さ度満点。
トライアスロン専業メーカーceepo謹製、UCIの腐った規定など何処吹く風のIRONMAN認定フレームIRONMAN VIPER

Sany1035

INTERBIKEでは「BATMAN BIKE!」とダントツの一番人気だったそうだ。

いや、そりゃ人気出ると思う。
多少露悪的?な気もするが、これは迫力満点だ。注ぎ込まれた金額と関わった技術者の質量で行ったらそれこそBMCのtimemachine TT01であるとかRIDLEYのDEANであるとかcerveloのP4の方が上かも知れんが、つまらん規定に縛られずにデザインしている有利さがあるので出来上がったモノの優秀さでは何ら劣らないだろう。

それにいかにもアメリカ人が好きそうなデザインだ(笑)

Sany1062

この極めて特徴的なシートステー集合部のフィンは、かつてLOOKの196CLM〜296CLMで試みられてすぐ禁止になった造形の“継承者”であろう。実はデザインされた方はこの先駆者についてご存じなかったそうだが、沢山の人間から次々と指摘を受けてかつて同じ道を辿ったTTフレームがあった事を知ったそうだ。確かLOOKの方は今ほどカーボンの造形技術が高くなかった関係でIRONMAN VIPERのように全て一体型ではなくフレームにカーボンカウルを付けるような方式で作られ、Le Tour de Franceのプロローグでデビューウィンし、その1回こっきりでUCI管轄レース使用禁止になったような記憶(曖昧)があるので、アピュイドセルと並びかなり効果的なんだと思う。SCOTTの人も「規定違反になりますから出来ませんけど、仮にリアホイールを全部覆ってしまえるなら空気抵抗は相当減らせます」と話していたので、リアホイール周りの空力改善に貢献するこの造形がIRONMAN VIPERの低い空気抵抗を支える大きな部分だろう。25mm規定と3:1規定も関係ないから、フレームの薄さも尋常ではない。

これであとはフロントがエアロヒンジだったら、現状もはやこれ以上工夫の余地はない作りになっていたと思うのだが、そのあたりは大メーカーではない限界か。

Sany1034

なお、シートステー途中にある“コブ”は、一見「足から出る乱流をこれで整流する目的が…!?」と思わせるが、実はそんなに深い意味はないそうだ(笑)

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コメント

実物見たときはいやはやぶったまげましたね。
「やるなCEEPO!!」そう思えた力作だと感じます。
しかも鉄人オフィシャルまでとるとは・・・。
キャファ通信過去ログでステーの間を覆うのはどうなのか?なる旨の記述がありましたが、オプションでチェーンラインをふさがない程度にステー間を埋めるカーボンウレタンシートとか用意して欲しいですね。
カウルまでつけるのならありだと思うんですが・・・。
http://www.eonet.ne.jp/~ts-paddock/drycarbon.html
自作してやろうかとさえ思ったカーボンウレタンステーカバー・・・。
ありだと思います。(吟じるように・・・。

投稿: 秦璃@機材ヲタクw | 2008年11月15日 (土) 16:02

こんにちは。私もサイクルモードでVIPERを見てきました。
田中さんに「P4より空力いいですかね」って聞いたら、P4は測定していないから分からないという当たり前の答えが。それより、P4はBB周りの強度に問題があるんじゃないかと思っていると言ってましたね。あのエアロボトルは全く訳に立たないし。エイドステーションでもらったボトルの水を走りながら、エアロボトルに詰め替えるなんてあり得ないですからね。

それから、言葉じりの問題ですが「IRONMAN認定」という表現は誤解を招きそうでよくないですね(「UCIの腐った規定」と並んでいると特に)。別にIRONMANシリーズの車両規定をパスしているという意味ではないですからね。IMの名称・ロゴのライセンスを受けているというだけで、IMオフィシャルの商品には、ベッドやジュエリーまでありますが、それらと変わりはないわけで。

投稿: ぬかさ | 2008年11月17日 (月) 16:17

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