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2008年11月20日 (木)

New Lightweight

EUROBIKEで発表されていたLightweightのクイックが販売開始

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今までは定番?のtune製を一応純正扱いで売っていたのだが、この度遂に「Lightweight」銘のものを売り始めた。

形式がちょっと気になる。
この手の外カム式は、作りにもよるのだが固定力が怪しいものが少なくない。私もなんだかんだで色々なクイックを持っているが「軽量だけどちゃんと止まるクイック」は「安物で重いけどちゃんと止まるクイック」に比べて圧倒的に少ない。軽くするために無理している部分がやっぱりあるのだと思う。

例えばEXTRALIGHTのクイックも、世界トップ5くらいに物凄く軽い製品で、手に持つとまさに「水に浮かべたら浮きそう」な錯覚を覚える超軽量製品だが、クイックレバーを倒すのに「ふんっ!」と気合いを入れなければならないくらい相当に重い状態の締め付けだったのに、ちょっとダンシングしたら後輪がニュルっと動いてびっくりした事がある。ようは「もはやレバーを倒したり起こしたりが困難なくらいカタい締め付け」でないとちゃんと車輪を止められないのだ。SHIMANOやCampagnoloのクイックでこんなに重くなるほど締め付ける必要など全くない。このあたりはそれこそCampagnoloにすれば「あんた、誰がクイックレバー発明したと思ってるんだなのだろうけど、レバー比であるとかカムの形状であるとか、そのへんをきちっとしたノウハウがないとこが「こんなもんだろ?」で作るとこのような現象が起きるのだと思う。クイックレバーのカム部分のレバー比がミスマッチだったり形がおかしかったりして綺麗に「押す」事が出来ないとこのように「レバーだけクソ重いのに全然止まらない」クイックが出来上がる。レバー比を高くしてトラベル量を減らせばいいってもんじゃなくて、減らしたら減らしたで調整がシビアで使いにくいものになってしまう。リリースされているときと固定のときの間隔の差が小さくなるからだ。元が使い勝手をよくするためのグッズなのに使いにくいではトホホだ。

形状的な事を挙げると、外カムは軽くすることが「できる(外カムで重いものも掃いて捨てるほどある)」が、内カムのものの方が綺麗に押せている率が圧倒的に高く、同じレベルの工作で作られたもの同士で比べると十中八九内カム方式のクイックの方が固定力がしっかりしている。tuneの有名(?)なAC14や16はあんなに軽いのに案外内カム方式だが、レバー比にトリック(と書くほどでもないかも知れないが)があってレバー比をかなり高く作ってあり、トラベル量が少ない。そのせいで「レバーの作動は心配なくらい軽いのに意外とちゃんと止まる」クイックに仕上がっている。ただしレバー比が高いので使い勝手は内カムを採用している他の製品と比べて落ちる。

レバー比が公開されているわけではない(公開されても意味が分かる人の方が圧倒的に少なかろうから公開する意義があるのかどうか微妙である)ので、このあたりの出来上がりは結局「使ってみないと分からない」に尽きるのだろう。外カムを採用しているなど外観的には微妙な感じに見えるLightweightのクイックだが、もしかするととても上手く作ってあるかも知れないのだ。

ちなみに外カムでもWRのはかなりしっかり止まり伊達に高くない(劇的に軽量なわけではないことを考えるとあの値段はボッタクリに近く高いと思うが)など、外カム・軽量でも「いけてる」製品はちらほら存在する。


知らない人の為に書いておくと、あまりにも有名な雪のドロミテ峠のエピソードとセットで語られるのだが、カンパ創業者Tullio Campagnoloこそが自転車のクイックレバーシステムを思い付き実用化・製造販売した最初の人間。Campagnolo最初の製品がクイックである。カンパの社章はクイックレバーを模したものだ。

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コメント

元は Parts Of Passion デザインの Carbon-Ti 銘で売られてる新クイックですかね。
http://www.pop-products.ch/index.php?schnellspanner
http://www.carbon-ti.com/index.php?link=products
以前の眼にした評価はカムの受け皿がカムより柔くてダメダメ(with a ball that is harder than the cup)と散々でしたが
http://fairwheelbikes.com/forum/viewtopic.php?f=69&t=5476
Lightweight が採用したとなると改善されたのかも知れません。

投稿: info_qr | 2008年11月20日 (木) 21:40

私はOmni Racerの40gというスキューワ使っていますが、峠登るときしみ音がします。息子が試合用のホイールを壊したので、スキューワごと私のホイールを使ったのですが、レース後私のところに来て、「緩んだ」と文句を言ってました。多分、どの程度締め付けるのが適当か分からなかったのだと思います。

投稿: 元 | 2008年11月21日 (金) 08:55

みなさんどうもです。

私はクイックの軽量化にはあまり賛成でない方で、特に50g未満レベルになるとお飾り用であって道を走るためのものではないと思っています。tuneのAC14あたりが「使える」限界じゃないかなあと。

よってこのLightweightクイックレバー(40g)も、正直眉唾モンかなあと今のところは思っています。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2008年11月26日 (水) 08:34

LIVESTRONG 9//26さんこんにちは。

Lightweightクイック、試してみました。
この軽さで驚く程ホールドしてくれました。
ダンシングしても何の不安もなく走れます。
ただ、僕のフレーム(PLASMA 2)の特殊なエンド形状のおかげかもしれませんが…

投稿: Lightweighter | 2009年6月20日 (土) 21:03

Lightweighterさん貴重な情報ありがとうございました。

この重さでちゃんと止まるんならそれは大したもんですね。
もっともクイックレバーって元がそんなに重い場所でも軽量化して効果が大きい場所でもないのが残念なんですけど。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2009年6月20日 (土) 21:49

LIVESTRONG 9//26さんこんにちは。

確かに100gのクイック付けてもそんなに変わらないですね…
ただ僕がLightweight好きだから揃えたかっただけです。
一時期はディレーラーにまで手を出しそうでしたが、RED(SRAM)には対応してなさそうなので止めました。

投稿: Lightweighter | 2009年6月22日 (月) 21:48

はじめまして 
最近読み始めましたバックナンバーから読んでますよろしくお願いしまし
40年ほど前サンプレックスのクイックレバーを使ってました同じ機構でした
当然ながらあまり締まりませんでした その頃のシマノは偏心量が多くて締りが悪かったです
カンパが1番でした
エンドとオーバーロックナットとクイックレバーの硬度もすごく関係しました
当然エンドもレバーもカンパのセットじゃなきゃだめでした
シマノのエンドはカンパより硬かったです

投稿: カイ | 2012年7月11日 (水) 15:46

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