クーデター勃発
フルNACAプロファイルの80mm五本ブレード&80mmハイトリム。810g
CeramicSpeed供給のベアリング搭載。
製造上の観点からは何一つプラスになることはないと思われる、捻りが入った5本ブレードを採用しているあたり、明らかに「打倒MAVIC iO」を狙ったのが丸分かり。アトランタオリンピック以降ずっと「トラック競技用ホイールの王様」の座に君臨し続けている絶対王者iOを倒すため、iOが持っている優秀な要素の全てを洗い出した上でiO以上にした作りである。見るからに「めちゃくちゃ転がりそう」なホイールだ。iOが18cタイヤ使用を前提としてリムハイト53mm(私の実測値)なので、タイヤ幅の選択肢の点でも80mmハイトは相当有利だ。18cより転がり抵抗で有利な20cを履いてなおiOと同等かそれ以上の空力を得られよう。
iOと同じく一応TRACK競技専用品であるのでほとんど人には縁のない存在なのだけど、ロードバージョンも登場するのか気になるところだ。ただ、iOがそうであったように「横風に対する弱さは尋常ではない」ところも似ているか、こっちも本家以上の可能性があるな。
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コメント
ioよりはるかに安いですね。これは買いですね。自分は一つ注文してみようかと思います。
投稿: hiro | 2008年12月 6日 (土) 10:01
とても興味あります。
しかし
>フルNACAプロファイル
ってなんですか?
投稿: FF | 2008年12月 7日 (日) 14:24
ごく簡単に日本語で書けば「完全翼断面」です。
詳しくは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BF%BC%E5%9E%8B#NACA.E7.BF.BC.E5.9E.8B
でもどうぞ。
なおNACAは連邦航空諮問委員会の事で、国家機関として航空技術の研究に取り組んでいました。NACAを母体として宇宙技術にまで取り組む組織として発展させたものが現在も続くNASAです。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2008年12月 8日 (月) 12:35
サーベロの翼断面もNACA翼型を、自転車の走行速度にあわせた形状にしたとか何とかでしたね。
ところでちょっと疑問に思ったのですが、バトンホイールの場合には以前のFulcrumのスポークのように根元(ハブ側)からだんだん薄さと前後長を変化させるのは有効なのですか?それとも気合入ったバトンホイールは元からそうなっているのでしょうか?(自分はiOなどは実物を見たことが無いのでわかりません)
投稿: ぶち | 2008年12月 9日 (火) 11:30
これ多分リム高は80mmじゃないですよ。
FFWDのサイトにロード用「THREE」の紹介があって、これはリム高80mmと明記されてますが、「FIVE」の写真と重ねるとFIVEの方が低いです。
多分60後半くらいじゃないかと。
投稿: アンタレス | 2009年11月 8日 (日) 23:27