I stand.
合成と呼ぶには余りに怪しい闇鍋ホイールのシェイクダウンは無事終了。
ワタシは生きてピンピンしている。
感想としては
- ストレートスポーク専用ハブにストレートスポークで組んだから、剛性感はさすがに抜群。ダンシングの時(=前輪荷重が増加する時)に姿勢やペダリングが乱れても一瞬グニャッとする感じが明らかに減った。元々前後16HのAeolusは乱暴に乗る人向けのホイールではないが。
- 無負荷時の回転は、元々が十分いい部類に入る(無負荷時の回転だけなら、Bontragerの上位モデル用に供給されているDT製ハブは、ベアリングがイカレていない限りSHIMANO DURA-ACEやCampagnolo RECORDとほとんど互角だ)ので向上と呼べるほど向上していない。
- ハブ回りのビジュアルが全然違うので気分が変わる。特にDHポジションの場合は前輪のハブ回りが視界によく入るので違う。
DTからOEMを受けているBontrager純正ハブとシマノハブとの違いは、高い負荷、それも捩れるような負荷が掛かった状態での回転の違いなのは間 違いない。それはシマノが拘ってカップ&コーンハブを採用し続けている理由だし、770x系>780x系>7850系のファ クトリーコンプリート用ハブの変化を見ても、ベアリング周りはチェンジの度に「より捩れ剛性を高めようと」するような構造に変わっており、進化に一貫性がある。780xで一気に太胴化したものを7850で逆に中央部で細くしたが、バラして比べてみると、高い捩れ剛性を得るためには何が必要で何は無用なのかを再検討した結果なのだなと納得する。一見細くなったように見えて、7850の方がより「あらぬ方向からの外力」により強くなろうとした進化の結果が見えるからだ。
まあ、でもそんなこたぁ実用上は大した問題ではなくて、たぶん二番目に違うのは「バラしてメンテナンスできることからくる長寿命」そして一番違うのは「見た目」だ(笑)
普通のロードポジションで走る場合はあんまり関係ない気もするんだが、DHポジションの場合、そして3本に乗る場合は前輪ハブ回りのデザインって随分大きいなと思う。時として15分くらい、ず〜〜〜〜っとハブの回転を眺めながらこぎ続けたりするからだ。私は変わっているのかも知れないが、給水のとき以外はDHポジションのままで本当に全く同じ姿勢のまま15分くらい連続で回るハブをただ眺めていたりする。最初の頃は音楽を聴いたりもしたが、随分前からやらなくなった。DVDを見ながらやったりするのは固定(T8)だけで十分だ。あれは音もクソもない。漕いでいる自転車からは色んな音がするわけだが「機械的に完調の時の音」とそうでない時の音とでは色んな音が違う、その大事な音の違いが聞こえないと思ってからは「余計な音」など聞かなくなった。調和の取れたペダリングで走る完調の自転車からは、いい音がする。それが聞こえないとすれば、何かがおかしい。自転車は耳でペダリングできるのだ。人工的な音楽など夾雑物でしかない。足元からミュージックが聞こえ続けているじゃないか。イヤホンをして何かを聴くなら、音源は足元のマイクだろ?(笑)
3本が飽きる人など信じられない。これほどひたすら理想のペダリングを自分の肉体だけと対話しながら追求できる場はない。普通の路上でそんな事をやっていたら事故死必至だ。路上を走るって事は、走ることだけに集中してはいけないって事なのだ。自分の走りだけに集中した存在は自分にも他人にも危険だからだ。そんな事はワタシが今更したり顔で垂れるような内容ではなく、ガキでなければ誰しも分かっているはずのことだ。実践しているかどうかは知らんが。
そんなわけで、ワタシにとって前輪のハブとは「1日で4時間くらい眺めることが異常事態ではないもの」なのだ。悪いが、Aeolus用のDT製Bontragerハブは全くつまらんデザインで見ていて面白くない。
走りながら思った。
ファクトリーコンプリート用7850ハブの造形は美しいな。
それだけでも値打ちはあった。
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コメント
もう3本ローラーには15年くらい乗っていません。固定式を購入した後に人にあげてしまいました。
最近また3本ローラーに食指が動いているのですが、問題はMAGIC-Xです。ローラー上でバランスとりながらクリートはずす自信がないです。Lookやシマノと違って、全力でシューズをずらさないと外れないので。
投稿: 元 | 2009年1月27日 (火) 14:07
えっと、少し気になったのですが・・。
実走の時は首を上げて前を見ながら走りますよね。ローラーでそんなに視線を下げていては、姿勢が実走と違いすぎてよくない、ってことは無いんでしょうか?
自分が最近、視線が下がるのは良くないと思って、見ているDVD画面の位置を上げて、首の筋肉に掛かる負担を実走と同じにしてみたんで、余計にそう思うのです。
投稿: Lalalacycle | 2009年1月27日 (火) 21:53
そういえば7850系ハブのフリーラチェットが不等間隔なのって知ってますか?というか使っていて感じますか。
確かに回転ムラ的なラチェット音する事ありますが(何で不等間隔にする必要があったのか?はたまたなってしまったのか?)
7900ハブのラチェットはいわゆるアルテグレードのようにラチェットの間隔が少し荒くなっている様です。
増やす時にはコマーシャル・減らす時にはひっそりと。まあどちらが良いのか分かりませんが。
投稿: obaka | 2009年1月28日 (水) 01:17
写真は寺町ですか。
もともとがすごいロードなので(もはやロードとは違う域にあるのかもしれない・・・。)もはやなにを見ても驚きません(笑
むしろ、いろいろなことに挑戦されているのでそのことによる弊害(危うい実践による怪我等)ないか心配ではございます。
LIVESTRONGさんが愛車に乗って実走されてるとこを目撃するのが今の目標です(意味不w
いまだに幽霊やUFOなどは見たことはありませんが
「未確認走行物体」(失礼
が見られるかもと思うと楽しみですね。
ちなみに家は祇園です。
投稿: 秦璃@機材ヲタクw | 2009年1月28日 (水) 14:30
ずいぶん前から楽しく拝見しております。
自分の肉体と対話なんて、瞑想やヨガを深いところまでやったのと同じなんでしょうね。まさに自転車三昧ですね。
投稿: 似非ヨーギ― | 2009年1月28日 (水) 22:45
V2の美しい姿に惚れ惚れしますね(^-^)
素晴らしいの一言です。
その姿は正にロードウェポンという感じでしょうか。それとホイールのキメラ化には驚きました(^^;
僕自身アイオロスに不満がなかったので7850ハブに換えるという発想自体まったく出ませんでした(^^;
ところで今フロントフォークはタイムを装着されてるんですね。以前のものに戻したんですか?
それとハンドルは何をつけているんでしょうか?
僕も自分のZiPPをV2を参考にさせて頂き改良して行きたいです(^^;
投稿: ZiPP2001 | 2009年1月29日 (木) 23:59
元 さんまいどです。
ペダルのキャッチ部分にシリコングリスを塗ったり、同部分の角をヤスリで少し削ったりすると外れやすくなります。
Lalalacycle さんまいどです。
私はレースの時は実走でも「何秒かに1回前を見る」程度です。TTなんで。ロードポジションの時はずっと前を見ていますし、街を走るときはどちらでも当然前を見ていますが。
obakaさん、実は7850のフリーハブはまだ使ったことがありません。それとあのラチェット増やしたから伝達効率が…うんぬんは「子供だまし」もいいところの売り文句で、素人受けはしても7850や7900を買おうって人のほとんどには失笑を買うだけだと思います。
秦璃@機材ヲタクw さんまいどです。
これでも安全には気をつけている方(夕雲調べ)でして、ブレーキレバー3本付いてます。DHバーを握ったままでもブレーキかけられます。
似非ヨーギ―さんはじめまして。
これからもよろしくおねがいします。
「たぶん」ですけど、自転車で走ることそのものが好きな人でないと自転車で速く走ろうなんて思わないと思います(笑)。ただ走って楽しい分には速く走らなくても楽しいですし、それどころか速く走っている最中は実際のところ苦しいだけで特に楽しいわけではありませんから。
ZiPP2001さんまいどです。
今のところフォークはTIMEです。OVAL A900とTIME Millenniumを時期や走行内容により取っ替えしています。厳密な空力で行くとA900なんでしょうけど、総合的な走破能力でいくと明らかにTIMEが上ですね。A900は段差とかすぐ跳ねてしまいますがTIMEは吸収してくれます。ハンドルは今のところXeNTiS X-1のセットです。これも軽さと衝撃吸収能力の高さで今のところ比肩するものが見あたりません。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2009年2月 2日 (月) 12:42
3本ローラーについてですが、最近
何故飽きるのか?
飽きない方法は?
とかいうことを考えています。
私の場合、
イヤホンで音楽を聴いていると長くは続かない傾向にあります。(気が散るのが主要因かと)
なので、むしろ何も聴かない方が長時間続く傾向ですが、
最も長く続く“ような気がしている”方法は、
ラジオをスピーカーで、しかも小音量で聴きながらやるという、
脳内イコライザや、脳内指向性のようなものが働き、
興味がある情報の時には自転車の音も耳に入りながらラジオの音にもある程度集中出来、
興味のない情報の時は完全に自転車の音に集中出来るという
人間の不思議を活用した方法です。
(私がラジオ好きなことも手伝っているとは思いますが)
ラジオであってもイヤホンで聴くとか、
スピーカーであっても一言一言明確に聞こえるような音量で聴いているときは、
やはり気が散る感覚があり短時間で終えてしまうことが多かったです。
投稿: Y.Saito | 2009年2月 9日 (月) 22:56