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2009年1月10日 (土)

ゾンビ化顛末記

BBが遂にベリベリっといってしまったV2 BOOMERANGの修理いきさつについて

取りあえず、BBシェルの位相がおかしい。これを何とかしないとクランクがちゃんと装着できない。

  1. 本来ヘッド用なんだけど、ヘッドパーツプレスで剥がれたBBシェルを左右から思いっきり押す。
  2. 押した状態で、カーボン成型用の樹脂であるブレニー技研製GM6600を垂らして固める。ここまでは自宅の工具と材料で出来る。
  3. 固まったところで、BBフェーサー(このクソ高い工具は流石に持っていないので店に行って借りた)をかけて平行を出しBB幅を整える。

以上のような工程でゾンビ化した次第。

GM6600を使ったのは、特に深い理由無し。単に東急ハンズで売っているので前から持っていただけだ。本当は東レなり謹製のモノの方が良いのかも知れぬ。そのへんはプロではない。そしてそれらを持っているワタシは前からGM6800とか6600でカーボンを成型していて、そのためにドライクレーブも持っていたりする。特にBlogでこんなん作ったとか何とか自慢してないだけで、自作カーボンボトルは既に1回試作し、改良2号ボトルをどんな風に作ろうか考えている最中にV2 BOOMERANGのBBが崩壊した次第だ。自分で作ってみて初めて分かるカーボンの特性、のような事もあるし、作って初めて分かるプロの仕事のレベルの高さもあれば、逆に以前は分からなかった手抜きも「ああ、これは手抜きだ。ここをこうしたらもっといいはずなのを端折ってある」と分かったりする。

話が逸れた。字で書けば簡単だけど、実際は2日がかり。そのようにヤルと考えが決まるまでも2日くらい考えた。どのくらいテンパっていたかは、これら2日がかりでやった工程を写真一枚すら撮っていない事が全て物語る。それだけ余裕が無かった。どうしても直らなかった時はどうしよう?と。

結果としては現在もほぼんど毎日走り続けられているが、勿論の事ながら元の強度が出ているなんて思っちゃいない。そこまでお目出度い思考回路は有していない。どう考えても強度は下がっている上に、壊れたのが自転車の中でもっとも強烈な力が掛かるBBである以上、これしきの修理であと5年走れたりするわけがない。ママチャリのフレームを溶接して直したのとはワケが違う。下手したら春まで保たない可能性もある。その間に今後どうするかを考えないとね。

それこそAMANDAに頼む?

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コメント

カーボン成形と聞いて気になったのですが、gm6800, gm6600 は空き缶がぶつかって削れたカーボンフレームの補修とかにも使えるでしょうか(どっちが良いのでしょうか)?

投稿: 通りすがり | 2009年1月10日 (土) 02:03

すさまじいですね!!
カーボンを自前で修繕するなんて・・・。
これでも一応の応急処置となり走行可能にするなんて・・・。
しかし、ご心配のとおりいつまた・・・。
というのが付きまといますとおちおち愛車にも乗ってられませんので
キャファかアマンダかはわかりませんが、早めにフレームのレストアに持ってかれたほうが・・・。
今期の練習にも使えませんし、もし走行中に何かあったら・・・。
以前このブログで痛々しい足首を拝見させていただいてからかなり心配です。
ボク自身も去年8月末、しょうもない落車で右ひざ4針縫ってますから・・・。

投稿: 秦璃@真性ホイール症候群 | 2009年1月10日 (土) 11:01

お疲れ様です(^^;
ほんと凄まじいですねぇ。
V2ゾンビ化計画自体、普通のチャリ好き程度には不可能ですよ(^^;
しかし樹脂接着剤は強力でしょうが物凄い負荷のかかる部分なだけにいずれまた剥離かクラックが起こるかも(>_<)
できるだけダンシングせず高回転ケイデンスを維持して自転車に優しい乗り方をするしかないのでしようか?(^^;
アマンダに依頼したとして他に修理の仕方はあるのか?
僕の想像の域を超えた復活の処置があれば教えて欲しいですね(^^;

そう言えば雑誌で、ピナレロの工房でカーボンフレーム製作時のBBの接着に注射器で赤い樹脂接着剤を注入している写真を見ました。

投稿: ZiPP2001 | 2009年1月10日 (土) 22:45

”やってみよう”の勇気に脱帽です。

カーボン層の剥離分を樹脂で埋め込むとなると、炭素繊維のない層が大きく出来てしまうわけで、その辺”元の強度なんて”といわれるわけですよね。カーボン層を1プライでも..でもこれもあまり差がないか..

投稿: TTC | 2009年1月11日 (日) 13:44

こんにちは。
アマンダに頼む・・・の解釈は、ぼくはフレーム作製依頼かと思ったのですが、どちらでしょうか。

余計なおせっかいでしょうと思いますが、情報があります。
何が余計かといいますと、マスプロのフレームをLIVESTRONGさんが購入するとすれば、最新最高峰のものを購入されると思われるからですが、
近所で、日本で二本しか出ていないといわれているルック496(現行の一つ前のTTフレーム)がぶらさがってます。
ぼく自身、今、それを買うかドバッツで作るか悩んでいるところです。ルックは49万円の定価で、まだ本格的に交渉してはいませんが、少なくても10万円は値引いてくれそうな話はしていました。

投稿: はぎわら | 2009年1月11日 (日) 14:30

木フレームですか!!?
いや、冗談です。
ツルシでは貴殿に相応しいフレームが無いのは事実ですが。

耐久性では圧倒的にLITESPEEDにしか供給されないスペースグレードチタンなのですが(一回作ったら一生乗れます)、しかしエアロ度が足りないか・・・。

はっ、、要らぬお節介Pert2でした・・・

投稿: Y.S. | 2009年1月12日 (月) 00:14

ネット検索していて、ふらっと辿り着き、あまりに面白く過去の記事を読み漁らせてもらいました!一台のマシン(それもTTバイク)に愛着を持ち、走り続けるLIVESTRONGさんに感動します。まったく世界が違いますが、私もチタン製BD-1のカスタム、そしてそいつでのレースに拘っているので、共感しました。まったく知識もバイクテクニックのレベルも、LIVESTRONGさんには及びませんが、同じ京都なんで、どこかでお会いできればと思います。

投稿: pinktomato | 2009年3月10日 (火) 20:32

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