今年の「北の地獄」
2009年のParis-RoubaixはTom Boonenが通算3勝目を飾って幕を閉じた。
Thor Hushovdがいいところで落車してしまってBoonenにプレッシャーをかけられなかったりと運まで味方に付けている感じで「弾もワシを避けていきよる」ような展開での勝利。
もちろん、根本的にチカラが無ければいくら運があっても自分の手に掴みきれないのだから決して運だけで勝つなど不可能なのだけど、こんな風に「運まで味方に付いてる」ように見えるのはスターならではの勝ち方だなあ、と。
2007後半〜2008年にかけては散々だったBoonenだけど、2009年はまた輝きを取り戻せるだろうか。
かつて自分がいた位置には、Mark "The Manx Express" Cavendishがいる。しかも、種類が少し違うようだけど才能だけならCavendishの方が恵まれているように見える上、世代交代とは必ず追う者にとって有利なのだ。
「このオレが誰だと思ってんだ。グリーンピース汁とかフィッシュ&チップス*が料理だと思ってるようなイモ野郎に負けるかよ!」
くらいの気概がBoonenの心に再び宿れば、きっと2009年のレースは面白い。
*イギリスに行ったことがある人は知っていると思うが、この2つは呆れるほど何処に行っても必ずメニューにあり、かつ「本気でコレが美味しいと思っているのか?」な味付け(正確には「味付けしていない」と表現した方がいい)で一貫していて、しかしそれゆえ安心して食える料理ではある。
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