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2009年5月12日 (火)

ボーネン、またもコカイン使用で検挙

既に知っている人も多いと思うが、Paris-Roubaixを制したばかりのTom Boonenが、またもコカイン使用で検挙された。Giro d'Italia2009開幕直前のニュースである。

Boonenがコカイン陽性となるのはこれで2回目。
レースと関係ない時期・場所での使用となるため「ドーピング」にはあたらないが、日本でなくてもさすがにコカイン使用は普通に犯罪行為。2008年の1回目陽性で今のBoonenは「3年の執行猶予中」の身なので、今度は執行猶予中の再犯だから何らかの刑罰を喰らう可能性が非常に高い。

2009年のLe Tour de Franceはこれで限りなく赤信号になった(去年の1回目はASOからの排除要請をチームが渋ったためASOが直でBoonenを除外している)し、いよいよ現役継続すら黄信号だと思う。

2008年も本来はシーズン終了と共にBouygues Telecomへエースとして移籍の仮契約まで行っていたのがコカイン使用で検挙され、薬物に厳しいフランスチームであるBouygues Telecomは即座に一切手を引いて契約は白紙に返り、QUICK・STEPに“出戻り契約”した経緯がある。QUICK・STEPも、力はあるにせよ何度も同じトラブルを起こす選手をいつまで抱えられるか微妙。これでBoonenは「麻薬を何回も使用した門で刑罰も喰らった人間」になる可能性が高く、そのようにダーティーなイメージがあるとスポンサーが「引いて」しまうからだ。じっさい既にQUICK・STEPは当面の全レースからのBoonen除外を表明し、近々監督とスポンサーでBoonenの今後の処遇を巡っての話し合いが行われるそうだ。

Boonenは09シーズン完全復活の気配もあっただけに残念な話。

奇しくも、やはり不振を託っていたスプリンターであるAlessandro PetacchiがGiro d'Italia 2009の第2ステージでMark Cavendishを下しての復活優勝を遂げただけに、ジロ開幕前後に2人の大物スプリンターの明暗を分けるニュースが飛び交う形になった。

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