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2009年5月10日 (日)

MAVIC R-SYS UltimateがGiro d'Italia 2009でデビュー

MAVICまでもがSub 1000gホイールを出す時代になったとは。

Mavic_rsys_ultimate_rim

R-SYS Ultimate

Giro d'Italia 2009で公式発表された。UCIの個別審査クリア済み。
もちろんだが「ジロ」で実戦投入される。

F410g/R540gの前後合計950g(最初「F420g/R540g」と書いていたが、これでは合計960gだ!お恥ずかしい。指摘していただいたLightweighter氏に感謝します)

「重さの大本営発表」にかけては“不動の定評”を持つMAVICのコトなので、幸運にも前後ともアタリの個体をGetしない限り実測したら1kgに乗る可能性はかなり高いと思うが、それでも950gを名乗るだけのモノを作り上げてきた。いくらなんでも実測1100gオーバーとかそんなこたーねえだろうし「一気に来た」のは間違いない。

ある意味、R-SYSが出た時点でいずれ出ると予想はされていた「本命」であろう。
R-SYSは、あれほど空力を徹底無視(デビュー後行われたホイールの空力テストで、ありふれた多スポーク手組ホイールにすら完敗する、市販ファクトリーコンプリートとしてダントツ最悪の空気抵抗を記録)してまで剛性と軽量化を両立しようとしたホイールなのに、リムがアルミのままだった。

R-SYSの作りで軽量カーボンリムにすれば?

その仮定を実現したR-SYS Ultimate

Rsys

リム以外もR-SYSより徹底度が進んでおり、カーボン製のラージフランジや、フランジとスポークの結合でLEW PRO VT-1に学んだように見える。全体的な雰囲気としては「MAVIC製Lightweight Ventoux」か。奇しくも重量までVentoux 190と同じだ。値段もVentouxとそんなに変わらない「高けぇよ!」な高価格になりそうだけど。

MAVICはR-SYS Ultimateをして「究極のクライミングホイール」と鼻息荒いが、R-SYSのあのストローのような太くて丸い中空スポークが継承されているなら、確かに究極の「クライミングホイール」で、高速走行への適性ではそのへんのショップで組んで貰った手組にも劣るだろう。ましてやその手組のスポークがプレーンではなくOpen PRO 32HにSAPIM CX-RAYあたりだとしたらもう高速域では完全に敵わない。とにかくあの丸くて太いスポークはとんでもなく空気抵抗のカタマリなので、速く走れば走るほど物凄いパワーロスを生むからだ。それこそ、速い選手がこのホイールでゴールスプリントして65km/hとか出すとする。その場合、このホイールじゃなかったら70km/hの大台に乗るだろう。そのくらい高速域で確実にロスるホイールだ。ホイールは車速の2倍で風を切るから、空力特性が悪いホールの産み出す空気抵抗ロスは決してバカに出来ない。なんせ14番のプレーンスポーク1本の空気抵抗は、HED.3cのあの一見ものすごくぶっといバトンスポーク1本と同じなのだ。空気抵抗低減を本当に考えたホイールはそのくらい抵抗が低いってコトなのだ。それゆえR-SYSのあの“ストロー”は、同じ重さで強度を出す観点からは確かな合理性を持っていても高速走行時の効率の観点から見れば「絶対あり得ない暴挙」である。だから他に真似するメーカーなど一社もナイのだ。物凄い欠点を有するのがはっきり分かっているからである。

まさにクライミングホイール。35km/h以下なら世界最高クラスのホイールじゃないかと思う。下りではエアブレーキが効くおまけ付き(笑)だ。単純な重さだけなら今や700g台のホイールも市販される時代だがR-SYS Ultimateはハブとリムが高剛性スポークで一体剛結された“大八車の車輪”構造でこの重さだから、踏み込みに対する反応やコーナリングの鋭さがハンパじゃなく凄いのは確実。山から出なければ敵はほとんど居ないだろう。

Ventouxも裸足で逃げ出すほど極端な適性(Ventouxのスポークはレンズ形状で、見た目よりずっと空気抵抗が少ない。このため同じような感じに見えてもVentouxの方が汎用性に富む)のホイールだが、それでも“あの”MAVICがここまでやったのだから「よく頑張った」と素直に思う。そろそろ本気出さないとヤバい感じになってきた(笑)のかな。

MAVICでさえ1kgを切れるようになったのだから、いよいよ1kg切ってないホイールが軽いと自称したら笑われる時代になったのは間違いない。

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コメント

こんにちは。

ホイール重量ですが、
F410(420ではなく)/R540 で合計950gですよね?

実測ではもっと重いと思いますが、
公式重量でVentouxに追いついた事はすごいですね。

MAVIC側は『実測は公式重量の±5%以内に収まっています。』
との事ですが、もしこれが本当だったら、実測でも1kg以下になりますね。

価格はVentouxと同じか少し高いくらいでしょうか…

投稿: Lightweighter | 2009年5月10日 (日) 10:44

派生としてスポークをエアロにするか、エアロカバーをかぶせたMAVIC R-SYS Ultimate AEROなんてのはどうでしょうか

投稿: k23hillclimb | 2009年5月10日 (日) 20:57

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