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2009年6月25日 (木)

1ショッツ30円未満

カーボショッツの愛用者の人なら、その主成分が「マルトデキストリン」であることを知っているのではないだろうか。

なんせ、カーボショッツ最大の「売り」「100%マルトデキストリンなのはカーボショッツだけ」なくらいである。糖質としてのマルトデキストリンは、内臓に負担をかけずに吸収できて、かつブドウ糖のように急激に血糖値を上昇させたりしないのが良さなのだそうだ。

国産のスポーツ用エネルギードリンクにも糖質としてマルトデキストリン使用のものが出てきているなど、カーボショッツのこだわりは決してオレ流ヘンテコ理論ではないように思われる。

このカーボショッツ、個人的にも愛用しているのだけど「安い」もんじゃない。

限界に近く安売りしている店で箱(25個入り)買いして1ショッツ(と呼ぶらしい)117kcal分が200円弱。
普通に店頭でバラ買いすれば単価250円ほどもする。

「そんな較べ方をしない」だけで、カロリーあたりの単価で見るとコレは和牛肉くらい高い。換算してみると和牛肉など1ヶ月に1度も食べないことが珍しくない上に根が貧乏性な人間にはますます高く思えてくる。だから肉に換算すんなって。

最近カフェイン入りのも出たが、ようは糖質と少々のミネラル類をペースト状にした(零下でも凍らないとか、他の長所もあるのだけど)モノにしてはなんとも高い気がするワケだ。

そこで考える。

そのマルトデキストリンとやらと少しのを水に溶かしたらほとんど一緒のモンになるんじゃねーのか?

調べてみた。

maltodextrin
ようはデンプンを分解して精製する、ブドウ糖が幾つかくっついた状態の糖分なんだそうだ。ちょっと高尚(!?)な呼び方では「酵素変性デキストリン」となる。細かい球状の白色粉末として製品化されているものがほとんどで、冷水にも容易に溶かすことができるうえ高濃度溶液も作れるのが長所だとか。

なんだよオイ。
「冷水にも簡単に溶かせて高濃度溶液も作れる」んじゃ、ますますマルトデキストリンを直で買ってきて自分で高エネルギードリンク作れるんじゃないのか。

探してみる。

どうやらボディビルダー系の人で愛用者が多いらしい。運動後にただプロテインだけを摂るよりプロテインと炭水化物を併せて摂取した方がより増強効果が出る(これは筋トレに詳しい人なら誰でも知っている、炭水化物を摂取することで分泌されるインスリンの同化作用を利用した効率的な筋肉トレ方法だ)ので、そのような用途に使われているのだろう。

驚いたことに、本以外の分野ではおよそ頼りにならないと思っている(失礼)あのAmazonでもアッサリ2kg入りが売っていた。これは正直びっくりした。


しかも1kgあたり1000円を切っている。マルトデキストリンのエネルギー価は100gあたり380kcalほどなので、エネルギーだけならカーボショッツ1本分が30円未満で賄えることになる。

これはもう買うしかないでしょ。

一も二もなく買って試してみた。

ナマ(?)のマルトデキストリンはかなり微粒子の真っ白な粉末で、舞い上がりやすい。この点は要注意だ。袋が開いているときはくれぐれもクシャミに注意したい。確かに水にサックリ溶ける。bamix使って溶かしたら冷水相手でもほとんど瞬殺で溶ける。溶けると透明になるのは砂糖を溶かすのと似たような感じだが、普通の砂糖よりもむしろ溶けやすい(砂糖より「溶け残り」が出にくい)くらい溶ける。味は独特で、たとえば500mlの水に100gの砂糖を溶かしたらそれはもう噴き出すほど猛烈に甘くてシャレにもならん液体と化すが、500mlの水に100gのマルトデキストリンを溶かした溶液は拍子抜けするくらい上品な甘さだった、甘味料にも使われているとは信じがたいくらいクドくない。これなら相当な高濃度の溶液にしても飲めそうだと思った。ためしに水だけのボトルと500mlの水に100gのマルトデキストリンと塩を溶かしたボトルを用意して峠を幾つも超えるコースを101km走ってみた(水は途中で何回か追加補給)のだが、パワーメーター計測で1700kcalほど使った(=少しの設定ミスでも相当な差を生じる心拍計ベースのエネルギー消費量数値と違って「出した出力に基づいたエネルギー消費量」だから、よりリアルな数字だとワタシは思っている)のにガス欠感が最後まで皆無のいい感じで「コレは使い切ってもリピーター決定だな」が結論。

値段も、良く探せばもっと安く売っているところもあるのではないだろうか。とりあえず「マルトデキストリン」で検索かけたらいきなり見つかっただけのモノだから。

もっとも、仮にそうでなくても「100%炭水化物で味がクドくなく吸収もしやすいものが380kcal分で100円未満」は、かなりオイシイと思う。これより安くて吸収がよく、かつ血糖値を乱高下させない補給食って、そうそうない筈だ。

2009年8月19日 別エントリーにて追加情報

↓同じモノ、同じAmazonで出てくるのだが少し高い。Amazonの販売も中の仕組みは少々ヤヤコシイようだ。

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コメント

ナイス記事!
マルトデキストリンが売っているとは考えもしなかったなぁ・・・。coldsweats01
またしても、考えの浅さに愕然とする結果に。

投稿: POLA-MIN | 2009年6月25日 (木) 06:18

BCCAも結局は樽買いが一番安いことと同じですよ。

缶コーヒーとかとかと同じで、ほとんどが
 個包装手数料+運送費
だと思います。

携帯性・品質の維持管理の問題がほとんどでしょう。

投稿: ALLMALT55 | 2009年6月25日 (木) 11:40

ナイス記事です!

かれこれ20前の高校生の頃、部活で使うスポーツドリンクを何とか安く作れないものかと薬局に塩だの砂糖だのクエン酸だの(ミネラルと糖と酸味だから理論的には間違えていなかっと思いますが)を買いに行ったのを思い出しました。
まあ所詮ビンボ学生のやることですからね。「不味くて飲めなかった」苦い記憶が残っています(笑)。
それに比べれば遥かに高度な記事ですね。

投稿: 九太郎 | 2009年6月25日 (木) 12:16

すげえ!!
友達にも教えます!!

投稿: はぎわら | 2009年6月27日 (土) 11:42

九太郎さんとの"ナイス記事"被りが個人的にツボです。catface

投稿: POLA-MIN | 2009年6月27日 (土) 19:22

この手の、インスリン分泌を促さないマルトデキストリンって、同じ(又は主成分)物が、水あめなんじゃないかと思うんですが、どなたかその辺の組成図等を見て判る方いませんかね。
いかにも日本的で、大抵のスーパーマーケットで200gを300円位で売っているので、カーボショッツなんかに比べてアホ(過剰な言い方で失礼)な位に安いですよね。
うまく携帯容器に入れ替える方法さえあれば自分でも常日頃の練習でも使いたいと思っていたんですが、そこら中をべたべたにして時間が掛かり、洗面台に流れてしまう非効率に懲りて使っていません。
成分については、理科系の授業をもっと勉強していれば・・・と思うところですが、粉末があってこれだけ安いのでしたら、くしゃみさえしなければ、そっちの方が良いか・・・。

投稿: オランウータン | 2009年6月28日 (日) 00:01

> この手の、インスリン分泌を促さないマルトデキストリンって、
> 同じ(又は主成分)物が、水あめなんじゃないかと思うんですが、
> どなたかその辺の組成図等を見て判る方いませんかね。

最も単純な糖であるグルコース(ブドウ糖)が2個結合したものが
水あめの主成分であるマルトース(麦芽糖)で、マルトデキストリン
は3個以上結合したもの。

持続性、急激に血糖値が上がらないといった特徴はこの結合状態
に起因するので、ブドウ糖に比べれば麦芽糖も優れていますが、
マルトデキストリンに比べるとやや劣ることになります。

なおいったんブドウ糖に分解されてしまえば吸収にはインスリンが
必要です。

投稿: Look695 | 2009年6月28日 (日) 22:40

分子式だけで書くと、ブドウ糖(α-グルコース)はC6H12O6です。(組成式はCH2O)
組成図はURLの多糖類の項目をご参照。
この鎖構造の端っこ水酸基と水素を取り去って、3個以上の複数結合(1,4結合)構造にしたものがいわゆるマルデキストリン (C6H12O5)n です。
(↑ちょっと不正確で、さらに多くの複数結合にになってくると、「てんぷん」になってしまいます。あたりまえかw。)

なお常識かも知れませんが、分子の大きさとしては、
でんぷん>マルデキストリン>麦芽糖(マルトース)>ブドウ糖(α-グルコース)
です。


投稿: allmalt | 2009年7月 2日 (木) 10:36

あっ、化学式に夢中になって質問に回答するのを忘れていました。
水飴の主成分は麦芽糖だそうです。
(おそらく純粋な麦芽糖ではないと思います。分子構造がC11H22O11程度が最も多い雑糖類とみてよいでしょう。)


投稿: allmalt | 2009年7月 2日 (木) 20:06

国内でデキストリンを製造するメーカーに勤めています。kg/2000円でもうちの会社が商社に出す値段の10倍近い値段ですね。詰め替えるだけでこの値段は凄い暴利ですね。

投稿: 奔 | 2011年4月27日 (水) 16:23

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