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2009年6月24日 (水)

I'm SPECIALIZED

以前取り上げたSPECIALIZEDのエアロボトルVirtue
やっと購入できたので使ってみた。

イケる。

が今のところの感想。「特に使いにくいポイント」がない。

ワタシはエアロボトルを幾つか試しており、

  1. Bontrager SpeedBottle
  2. OGK aero
  3. Arundel Chrono

は実際に買って試した。
なお、買うと気が付くのだがPROFILEDESIGNのLASERはOGK製OEMで、OGK銘の方が安い。

Bontrager Speed Bottle

そんなに悪くないが、専用ボトルケージはボトルを完全にガチッとキャッチしておらず、微妙な“遊び”がある状態でホールドする。このためボトルがガタガタと揺れてけっこうウルサイ。この音が気になる人には走行30分でゴミ箱行きの可能性あり。遊びがあるがホールド自体は強烈で、MTBにも使えるんじゃないかと思うくらいガッチリと保持している。ガッチリすぎて取り出すのに無用の力がいる。飲み口が大きく柔らかくて、案外飲みやすい。ボトルとしての機能は変わった見た目の割にちゃんとしている。だがキャップも盛大なエアロ形状にした関係で全体の体積の中にあからさまな「死腔」が存在しており、これが惜しい気がする。随分前に、形を優先しすぎてペットボトル1本入らないとリポートしている誤った情報をどこかで見たような記憶があるのだが、実容量600ml弱あり、500mlのペットボトル1本分が余裕で入る。もしかして1リットルのペットボトルの話なのか?形状は物凄くエアロだがボトル単体で完結したエアロ形状で「ボトルだけ」を風洞実験したらいい感じに仕上がっており、フレームと融合するようなエアロ形状ではナイ。世界最高速のボトルと鼻息荒いしウソではない感じだが「木を見て森を見ない」ような設計思想でけっこう微妙な気がする。値段的にもやたら高いし予備ボトルも高く、ガチでレースしている人には「なんでたかがボトルにこんなに金使わないかんねん」としか見えない可能性大。専用ボトルケージと専用ボトルでしか使えないんだから、気分組がお遊びで使うんじゃない限り、ケージが高いのはまだ我慢できるとしても予備ボトルがやったら高いのが致命的だと思う。

OGK aero

Bontragerに較べるとごっつー「普通のボトル」っぽい。グラフィック的にもBontragerは自己主張が激しいが、OGKは形が変わってるだけの白いボトル。キャップも普通で、一般的なボトルに較べ径が僅か小さいだけ。そんな関係で、使い勝手的には「形が少し違うだけの普通のボトル」だ。値段も安く、予備ボトルも安い。そんなに気合い入れずに実用品として使えるし、ボトルとしての使い勝手も問題なく、いかにもOGKっぽいソツのなさを感じる。けど、エアロとして「普通の丸いボトルよりゃマシ」程度の良さじゃないかコレ?の疑念が消えないのも確かだ。エアロ系では珍しい「ダウンチューブとシートチューブの両方ともにボトルを装着する」使い方に対応できるのは隠れた美点で、このあたりも「形が少し違うだけの普通のボトル」な真骨頂だが、コレ裏を返せばエアロ度がユルいからに他ならない。フレームと融合するような要素にも乏しく、なんだか「消去法でなければ残れない」感じがする。

Arundel Chrono

けっこう定番のエアロボトルらしい。が、個人的に史上最悪の買い物の一つ。あんまり高くないのとエアロボトルとしては珍しい(たぶん唯一)「透明」があるので期待して予備ボトルも複数同時に買ってみたが、結果としては全部捨てた。まず、致命的欠陥として、物凄く「出」が悪くて激烈飲みにくい。まさに潰れんばかりにボトルを握ってみても、極細のストローから高圧で出すかのような細い水流しか出ず、少し飲むのに無用の時間を要する。走っている最中にボトルから給水するときは「ボトルを握ることでナカミを口中にドバッと噴出させる」ことによりスピーディーな給水と「息が上がっている時に時間をかけて液体を吸う、無用に苦しい行為をしなくてすむ」を可能としているわけだが、飲み口の実水路がやたら狭くて抵抗が大きいこのボトルでは、思いっきり力を入れて握ってもなかなか出ない。これがもうむちゃくちゃイラつく。あんまりイラ付くから飲み口をバラして内部をカッター等で切削し何とかもうちょっと水の通りが良くならんもんかと改造してみたが、ほとんど良くならなかった。じゃあこれでもかとしまいにはフライス出してきて口の内径を太めのエンドミルで拡げてみたが、そうすると今度は蓋を引っ込めても水がダダ漏れになったうえ、それでもあまりいい感じにはならなかった。しかもこのボトルはボトルが妙に柔らかいのと専用ケージの形状の関係でホールドがかなり甘く、このホールドの甘さは使い始め初日から気になっていたのだが、現実にちょっとした路面の凸で満タンのボトルが飛び出し落っこちる事態が発生した。この「ちょっとした路面の凸」はよく走る周回コースの途中にあるのだが、ボトルが勝手に飛び出し落っこちたのはArundel Chronoが最初で最後。ボトルが勝手に飛び出して落ちるなど自他共に危ない事(落っことした当人も確実に数秒間は注意が散漫になるし、もしすぐ後ろを他の自転車が走っていて当たったり踏んだりしたら落車を誘発しかねない)なので「こんな危ないモン使うのはもはや犯罪行為だろ」と思い、これで使い勝手が素晴らしかったりすればもうちょっと頑張ってみるところだが前述の通り使い勝手までサイアクだったので、何の躊躇もせずその日のうちに全部ゴミとして捨てた。貴重な教訓「実走行で使ったことがないものを見た目や思い込みで複数買ってはならない」を教わった。ありがとう。そして今生のさようなら。

SPECIALIZED Virtue

最初持ってみたときはそのあまりに強烈な扁平形状ぶりに「これはボトルとしてヤバイか?」と嫌な予感が過ぎったが、意外なくらいボトルとして普通に使えた。ケージの作りがうまくて「楽に装填し楽に取り出せて、かつ落っこちない」ようになっている。これはある意味「ボトルとボトルケージをセットで設計できる強み」が出ていて目ウロコだ。考えてみれば、ボトルとボトルケージを一体セットで設計するなら、汎用ボトル用に設計されたケージと何の変哲もない円筒の汎用ボトルより使い勝手が良く作ることができて当然じゃないのか。どうして専用品なのに汎用品より使い勝手が悪くて普通なんだコラ。「エアロボトルと称するプラスチックゴミ」を売りつけて平気なメーカーの技術者は全員今から3時間ほど正座して反省しやがれ。キャップもボトルの形と併せてうまく作られており、ほとんどワンタッチでペロッと外す事ができる。唯一の問題点?は、エアロボトルの宿命としてキャップ口径が小さく氷をドカドカ入れるのは難しい事だろう。もっともこれも日本の冷蔵庫にありがちな自動製氷機能で作られる小振りな氷だと何の問題もなく入ってしまうのだが。Virtueはエアロとしての考え方において「世界最速」Bontragerと決定的に違う優れた点を持っていて、それは「フレームに取り付けた時に全体としてエアロ」であることをはっきりと考えて作ってあることだ。具体的には、ダウンチューブとシートチューブの交差点にギリギリまでツメて装着できるように考えてある。ちょうどcerveloがP4でやったイカサマなボトル(笑)のようにだ。なんせギリギリまでツメた時にフレームと干渉しないような“逃げ”の凹みまでボトル側に造作されている念の入りようだ。特定のフレーム以外使えない専用品ならともかく、汎用品でここまで考えてあるのは他にないような気がする。副次効果として、満タン時の重心が一般的なボトルよりかなり低くなる細かい美点もある。おまけにボトルケージもボトルもやけに安いのが衝撃的で、予備ボトルが実売でOGKとほどんど同じ。ボトルケージとのセットに至っては、ボトルケージの素材にカーボンを採用していないのが大きく、たぶんエアロボトルとして市販最安値!でOGKをぶっちぎる安さ。エアロとか無視して買ってもいいんじゃないかってくらいだ。

以上。
I'm SPECIALIZED.(笑)

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コメント

いつも楽しく拝見しております。

私もSpecializedエアロボトルを愛用しております。

あれで保冷ボトルがリリースされれば最高なんですけどね。この時期はちょっと辛いです。。

投稿: u | 2009年6月24日 (水) 12:12

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