終わるって穏やかじゃないな
ASTANAのJohan Bruyneel監督が、ASTANAを去るような発言をして話題になっている。
去るどころか「このチームは終わる」とまで発言しているようだ。
Aleksandr Vinokourovの復帰会見がLe Tour de France 2009のチームプレゼンテーションと同日、同時刻に行われた。7月24日に謹慎処分があける彼がASTANAに復帰することは間違いなく、それどころか復帰を邪魔する人間はチームから追い出すようなことまで発言していた。
Vinokourovはカザフスタン自転車連盟における重要な地位を占めており、ASTANAに対する発言力はいち選手のそれとは全く異なる。当Blogでも散々書いてきたように、もともとASTANAは「カザフの英雄VinokourovをLe Tour de Franceで勝たせるために結成されたチーム」で、それゆえカザフ企業からお金も出ている。それがドーピング騒ぎでゴタゴタしている間にカザフスタンとほとんど関係がない選手で占められたチームになっていた。Giro d'Italia 2009の開催中に起きたASTANAの資金難騒ぎはこの状況と無縁ではあり得ない。発言の端々に郷土色が濃いなど、いかにも国士っぽいキャラであるVinokourovが復帰となれば当然かつてのように主力をカザフスタンの選手が占めるようなチームに戻るだろう。現ASTANAのメンバーは“忠実なアシスト”以外クビと思われる。勝つために邪魔な全てを排除するタイプの監督であるBruyneelにとってVinokourovは今や「勝つために邪魔な要素」の概念に含まれると思われるので、VinokourovとBruyneelが並び立つ事はまずない。
Armstrongの新チーム結成の噂とか、F1ドライバーのFernando Alonsoが設立するとされているスペイン本拠地の新チームにContadorがエースとして呼ばれている噂とか、2009年のLe Tour de Franceは最終週に入ってストーブリーグが沸騰中だ。
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