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2009年7月18日 (土)

丸いことの侮れない意義

丸いことは意外なくらい大事だったらしい。
最近、QUARQ社長Jim Meyer氏のインタビューを読む機会があったのだが、興味深い部分があった。
その「興味深い部分」だけ取り上げる。

Q:
QRANIUMはどうなっていますか?

A:
QRANIUMの開発は停滞している。発表した当初はANT+Sportでパワーメーターからの信号を受信できるCPUが無かったから開発を開始したが、EDGE 705が現れた。いまQRANIUMを出してもマニア向け玩具にしかならないと思う。

発表当初は「Open Source. Baby!」などと景気のいいことを吹きまくっていたような記憶があるQRANIUMだが、もう完全にヤル気がないのが露骨な返事で、がっかりすると同時 に「ああ、やっぱりね」と思った。もっともらしい理屈も付いたので、このままお蔵入りフェードアウトだろう。真相はバグまたバグで手に負えなくなってきたからでは?思っているのだけど。当初アナウンスされていたQRANIUMは「不必要なまでに多機能」だったし、あの規模の会社でこんな無駄に多機能なモンを実用化できるのか?と期待半分心配半分だったが、心配の方が当たってしまった。天才プログラマーが彗星のように現れてQUARQに参加し奇蹟のようにQRANIUMを完成させない限り、QRANIUMの商品化は今後もないだろう。

Q:
CinQo Saturnでスパイダーアームが丸い形に変わりましたね?

A:
キャリブレーション精度と製造上の歩留まりからあの形に再設計した。

作っている人間なればこそのコメントだと思った。シロート目には「指摘されなければ滅多なことでは気付かないポイント」であり、それどころか「どうしてわざわざ重くなりそうな形にしてしまうんだ」と疑念すら生じるであろう「スパイダーアームが丸い」ことの重要性はかなりデカいようだ。こうなるとSRMは今後どうするのかなと思う。丸いスパイダーアームに戻すと重くなるのは間違いないだろうが…。

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